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NHK杯 小林裕士六段vs島朗九段 急戦矢倉

銀河戦準優勝の実績があり、早指し戦では毎年結果を残している「関西のコバヒロ」こと小林裕士六段と、
言わずとしれた実力者の島朗九段の対戦。互いに居飛車党ということで相居飛車、矢倉の将棋となった。

△6四歩(18手目)と突いて、△7三桂(24手目)と跳ねたことで急戦が確定。ここから飛車を5筋に振って仕掛けていった。

sima_kobayashi_1

第1図、通常の「矢倉中飛車」と異なり、左銀を△3三銀~△4四銀と活用しているのが特徴。2筋は薄くなるが中央突破という点においては破壊力がある。ここから△6五歩と突いて桂馬も攻めに参加させる。プロの実戦例も、30年近く前だが(南五段対脇五段)あるようだ。
あえて作戦に名前をつけるとすれば「矢倉中飛車 米長流mix」だろうか。

桂跳ねから△5七歩と垂らして第2図(44手目)

sima_kobayashi_2

次に銀交換から△5八銀と打ち込む手があるので受けるなら▲5九歩。しかし相手の言いなりになったようで気分が悪いので、攻めの棋風のプロならばこのタイミングで何か味をつけておきたいと考えるところだろう。
ここで小林六段は▲5四歩。取れば銀交換後に飛車が銀に当たり、放置すれば5三に打ち込む手を見せて巧手に見えたが、構わず△5五銀左
先手は銀を二枚渡してしまうと△5八銀~△6九銀(詰めろ)が早く厳しい。5三に打ち込む手が間に合わないのだ。

以下、島九段の猛攻が続く。

△5八銀の打ち込みから先手の金を外した手に対して、先手は▲8六角の勝負手を見せたが、△5八歩成~△5六銀!が本局の決め手とも言うべき上手い切り返し。遠く角が利いているので詰めろ。先手は銀を取れないのだ。以下68手の短手数で島九段の勝ち。急戦の将棋らしい鮮やかな勝ち方だった。

一手間違えれば一気に攻めつぶされてしまう。急戦矢倉の破壊力とその恐ろしさを十二分に感じさせられた一局だった。


↑最新の阿久津流急戦矢倉の変化についても触れられており、観るファン、指すファンともにオススメの一冊。


↑難解ですが、現代矢倉の歴史を深く掘り下げて勉強したい人にはお勧め。

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[ 2010/10/18 22:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(2)
居飛車党なら、やはり2手目は8四歩ですね!!
島朗氏よ、あっぱれ!!

近頃の居飛車党共は、2手目を3四歩として、やれ横歩取らせだの、やれ一手損角換わりだの、と訳の分からん将棋を指すもんだから、ウンザリしていたんですけどね。

でも、今回の島氏の構想は実に素晴らしい!!

2手目8四歩こそが後手番居飛車党の本来あるべき姿であることを証明してくれましたからね。

居飛車党のくせに2手目3四歩としているプロ棋士達は、島氏の姿を見習ってほしいものです。

[ 2010/10/20 19:35 ] [ 編集 ]
Re: 居飛車党なら、やはり2手目は8四歩ですね!!
> 島朗氏よ、あっぱれ!!
>
> 近頃の居飛車党共は、2手目を3四歩として、やれ横歩取らせだの、やれ一手損角換わりだの、と訳の分からん将棋を指すもんだから、ウンザリしていたんですけどね。
>
> でも、今回の島氏の構想は実に素晴らしい!!
>
> 2手目8四歩こそが後手番居飛車党の本来あるべき姿であることを証明してくれましたからね。
>
> 居飛車党のくせに2手目3四歩としているプロ棋士達は、島氏の姿を見習ってほしいものです。

コメントありがとうございます。

後手番で角換わりがキツイとか矢倉の勝率が悪いとか、色々あって△3四歩が増えているのでしょうが、皆同じように△3四歩というのは確かにつまらないですよね。

郷田九段なんかは、常に堂々と8四歩と突きますが、観ていてかっこいいなぁと思います。彼の信念が指し手から伝わってきますよね。
[ 2010/10/20 23:52 ] [ 編集 ]
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