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竜王戦七番勝負第5局 死闘

渡辺竜王先手のときには横歩取りの将棋となっている今回のシリーズであるが、三たび横歩取りとなった。

本局は先手が△8五飛を阻止する形を選んだ。

封じ手の局面、先手は一歩得で飛角銀桂が躍動していて、攻撃の理想形を築けている。対して後手は右桂(8一の桂)が使えておらず、駒の損得、働きともに先手のほうが良い。しかし後手陣もがっちり備えているので▲3四歩から攻めても直ぐにはよくならないようだ。

63手目▲2五桂。こう着状態の局面がついに動いた。力を溜めるだけ溜めてこのタイミングで仕掛けた。2二の壁銀を相手にするので指しにくいかとみられていたが、検討してみると先手の攻めが厳しいことがわかる。

▲6四角と切って、▲3二銀の打ち込み。これで先手の攻めが筋に入ったようだ。

渡辺羽生1201_1

97手目まで(第1図)進んでみると、先手勝勢で後手は粘りようがないかにみえた。羽生名人は△2三銀と受ける。この手に対して▲2四飛 △同銀なら、▲7二金以下受けなしになる。単に▲7二金も詰めろで色々な勝ち筋が見えるところだ。▲2四飛に△3五飛と回られる手を嫌った竜王は▲8四飛(この手も詰めろ)と回ったが、羽生名人に粘られてしまう。△4二角打~△5一桂は執念を感じさせる。いつの間にか寄りが戻ってしまい、先手駒損で苦しくなった。
(▲8四飛では▲2四飛のほうが明快だったようだ。詳しくは棋譜コメントの追記を参照してください)

114手目△5六歩で後手待望の反撃開始。
1三の角のラインが利いてきて、先手陣も危なくなってきた。怪しい垂れ歩も飛んできて、先手が「渡辺明」でなかったらプロでもガタガタっと崩れてしまうのではないか。

が、ここで▲7一龍左と入ってから▲9一龍と香車を補充したのが妙手順だった。自陣が危なくなっているのにこんなゆっくりした手が間に合うのかと一瞬思ったが、香車を補充して▲2四香が攻防。第3局では羽生名人が△7五歩とじっと一歩補充して逆転を呼び込んだが、そのお返しのようだった。最終盤までギリギリの攻防が続いたが、竜王が逃げ切って、防衛に王手をかけた。

中継ブログの終局後の写真、互いに力を出し切ったという表情に心打たれた。まさに「死闘」と呼ぶにふさわしい大熱戦。次局竜王が勝てば防衛となったわけだが、個人的には第7局までもつれてほしいと思う。この最高峰の人間同士の闘いを一局でも多く楽しみたい。

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[ 2010/12/04 08:00 ] 竜王戦 | TB(0) | CM(0)
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