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NHK杯 三浦弘行vs森内俊之 向かい飛車

A級同士、序盤の研究家で知られる三浦八段に、「鉄板流」の異名を持ち「受けが巧い」森内九段の対戦。

4手目に森内が角道を止め、向かい飛車対居飛車の対抗形となった。居飛車党の森内にしては珍しい。事前インタビューで「力勝負に持ち込んで、粘りで対抗したい」と答えていた森内。早指しなので、角換わりや横歩取りで相手の研究に嵌る展開を避けたかったのだろうか。

先手の三浦は穴熊含みの駒組み。森内は居飛車穴熊をけん制するべく、△2四歩と仕掛け、△3二金型の向かい飛車に構える。

森内1

しかし、▲6八角~▲3七桂と備えられてみると直ぐの仕掛けはない。ということで1図で△2三歩と交換したばかりの歩を打つようでは変調かもしれない。解説の豊川七段は「居飛車を持ちたい」「後手のますだこうそうは難しい。」(※)というギャグも飛び出した。

ここから再度穴熊を目指すのが現代将棋。4八の銀が動かしづらいのと3七の桂頭が気になるが、▲5七角~▲5九銀と活用するのが巧く、先手は四枚穴熊が完成した。後手も銀冠に組み替えたが、堅さに優る先手を持ちたい人が多いだろう。感想戦で森内九段も「こちらが作戦負けだった」とのこと。

組み合ってから▲3二歩(65手目)の垂らしで先手が主導権を握った。しかし、森内も左桂を△4五桂と捌いて飛車を6筋に回る。先手に"と金"を作られたが、盤面右辺を焦土化して玉頭方面に戦線を移す。そして、ここからの四枚穴熊への喰らいつき方は見てて参考になった。


一手一手が難しく、どちらが勝っているのか分からない終盤戦
森内三浦2

第2図、先手玉は詰めろ。ここで三浦はそっと押し出すように▲7七歩。気づきにくい受けだが後手に金がないのでこれで受かっている。そして133手目の▲9五歩が「端玉には端歩」の決め手。この手もまたそっと駒を前に進める指し方。このあたり両対局者、特に三浦の動きが面白い。1九の馬の利きで容易には寄らないように見えた後手玉だが、この手で受けが難しくなっている。

ということで森内は詰ましにいったが、危なそうに見える先手玉が金がないために詰まない。157手で三浦八段の勝ちとなった。

最後は一手一手が難しい大熱戦で、思わず見入ってしまった。三浦が相手のお株を奪うような手厚い指し回しを見せ、力で勝ったという感じ。解説の豊川七段が「(三浦は)将棋が手厚くなって、迫力が増した」と語っていたがその言葉も頷ける内容だった。



(※)ギャグを解説するのは無粋ですが、升田幸三(こうそうという読み方もあった)と構想をかけてます





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[ 2010/12/13 08:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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