スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

NHK杯 渡辺明 vs 島朗 米長流矢倉

「あきら対決」となった渡辺島戦。

島九段は正統派の居飛車党で序盤巧者のイメージ。後手島九段が△6四歩から△6三銀と上がって急戦矢倉の出だしとなった。

2回戦対小林六段戦ではこの急戦矢倉からの鋭い攻めが炸裂し快勝を収めている。

対して竜王は▲4六歩と備える。これを見て後手は持久戦に切り替える。後手は急戦で攻めつぶすことはできなくなったが、▲4六歩突かせたことに満足する。

結局、先後同型矢倉となった。△3一玉型のまま自玉側の端の位を取ったのが後手の趣向か。この戦型の場合▲8八玉(△2二玉)と入城する一手よりも▲9六歩(△1四歩)のほうが価値が高い。本譜もそうだったが将来的に2筋(8筋)からの反撃があるので逆に当たりが強くなってしまう意味もある。棒銀がないので端歩の交換は損にならない。

43手目▲4五歩から開戦。お互いに桂を跳ね、全軍躍動、矢倉らしい将棋となった。

7筋に飛車を回った手に対して▲6三歩と垂らしたのが軽妙手(第1図)。と金を作られてしまうので後手は7四の歩を取れない。この手で7筋からの反撃を抑えることができた。
sima_watanabe_1


そこからは相居飛車戦らしく、お互いノーガードの攻め合いとなった。74手目△7五桂に先手も▲3五桂と一歩も引かない。解説屋敷九段の言葉を借りれば、「手抜きのオンパレード」でどちらが一手早く勝っているかという将棋になった。果たしてどちらが勝っているのか?

88手目△2三金とがっちり受けた手に対して▲4四角!
派手な手が出た。△同金ならば▲3三銀と打ちこむ。

実戦は△3三歩と合い駒したが即詰みに打ち取られてしまった。▲4四角から数えること29手詰め!渡辺竜王らしい切れ味鋭い寄せを見せてくれた。

感想戦によれば▲4四角には△同金が優ったという。▲3三銀 △3一玉 ▲2三飛成(第3図)で後手玉は受けなしになるがそこで先手玉が詰むかどうか。
sima _watanabe3

△8九角と捨てる手があって▲同玉は△8八銀以下詰み。△8九角 ▲6八玉と逃げて詰むや詰まざるや。▲6八玉と逃げても詰みがあったようだ。残念ながらここで感想戦は終わってしまった。実戦では自玉に必至がかかるだけに△同金とは取れないだろう。このあたりは講座テキストでの詳しい解説を待ちたい。

変わりゆく現代将棋 上変わりゆく現代将棋 上
(2010/04/23)
羽生 善治

商品詳細を見る


↑本局の米長流急戦矢倉から同型の展開についてもかなり詳しく羽生さんが検討されています。ただし、読みづらいです^^;

<追記>
△8九角に
①▲同玉は△8八銀▲7八玉△7七銀成▲同玉△6六角以下詰み

②▲6八玉は△5九角▲6九玉△7八角成▲同玉△7七角成▲同玉△6六銀打▲8七玉△7八銀▲同玉△7四飛まで詰み

ということで△4四同金ならば島勝ちだったようですね。
テキスト3月号、早水千紗さんの観戦記で教えてもらいました.

関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2010/12/20 06:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL