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第60期王将戦七番勝負第1局 久保王将vs豊島六段

王将戦 - 毎日jp(毎日新聞) 王将戦 - 毎日jp(毎日新聞)

豊島将之六段が史上最年少の挑戦者となった第60期王将戦七番勝負がいよいよ開幕した。

弱冠二十歳、体重47kg、表情にはあどけなさの残る豊島くんだが、その所作振る舞いはタイトル初挑戦とは思えないほど落ち着いていたという。和服の着付けも自分1人で行ったということで感心させられた。和服を身につけ盤上に向かうその姿は非常に華がある。

挑戦を受ける立場の久保利明王将。前期第6局難解な終盤を制した「トリプルルッツ」の将棋は名局だった。「羽生善治」という厚い壁に何度も跳ね返されていただけに、前期は久保さんを応援しながら観ていた。今期は久保さんにタイトルを死守してほしいという思いと世代交代も見てみたいという思いが半々。今までとは違い、今度は自らが若手の壁となるわけで、逆の意味で難しさがあると思う。年下相手の防衛戦という意味では久保さんも「初体験」のタイトル戦なのだ。


さて、将棋の内容は後手番となった久保王将の「ゴキゲン中飛車」。豊島六段は流行の「超速3七銀」急戦を採用し、対して久保王将は△3二銀型に構えた。居飛車の銀の進出に対して軽く捌いて指すというのがこの△3二銀型の思想だと私は理解している。

23手目、豊島六段の側から新構想が出た。▲5八飛。
5筋を交換させず、何もしなければもう一枚銀を繰り出して5五の歩を取って中央を制圧するという狙い。△3二銀型の弱点を突いたとも言え、振り飛車は△4四歩と止めて、3二の銀を4三→5四と使いたいが△4四歩と止めた瞬間5五の歩を取られてしまう。そこで7二の左銀を6三→5四と動かして5筋を死守した。本来は玉の囲いに使いたいが仕方がない。

封じ手の局面(下図)、
豊島久保1
中飛車側は5筋と6筋の位を取ったが、金銀がバラバラでスキの多い陣形。居飛車は堅いが中央を制圧され、角が使いずらい。角の働きだけ見れば後手のほうが良い。この局面まではおそらく豊島六段も想定の範囲内で「指せる」とみていたのではないか。この局面をどう見るか?解説の南九段が言うように「どちらも持ちたくない将棋」だと思う。

振り飛車はここから角を6四に転換する。居飛車は依然として角が使いづらいということで端に出て角をぶつけた。角交換後の端攻めがみえるので決断の一手といえる。本譜もやはり端攻めから△6三角で香取りが確定。これに対して▲1八角と「遠見の角」を放ったが、この角が働かず結果的には敗着となったようだ。

取られた香車を8四に打たれて8七の地点を数で攻められては居飛車苦しい。その後も後手が優勢を維持しそのまま押し切った。磐石の指し回しで久保王将が先勝。久保王将の強さが際立った一局だった。

豊島挑戦者にとっては残念な一局となってしまった。だが、あの羽生さんも竜王初挑戦の時は島竜王(当時)に2連敗スタート(正確には●-持将棋-●の2敗1持将棋)だったわけで、まだ分からない。1つ勝てば景色が変わってくると思うので、2局目以降に期待したい。








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[ 2011/01/09 23:28 ] 王将戦 | TB(0) | CM(0)
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