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感想『NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい! 伝説の名勝負』

別冊NHK将棋講座 NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい! 伝説の名勝負 (教養・文化シリーズ)別冊NHK将棋講座 NHK杯将棋トーナメント60周年記念 もう一度見たい! 伝説の名勝負 (教養・文化シリーズ)
(2011/01/15)
NHK出版

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昨年末に、NHK杯60周年記念番組が放送された。名勝負ベスト10を貴重なVTRで振り返る、とても面白い番組だったが、別冊のムック本まで出版された。

昭和平成の記憶に残る名局、名勝負を54局収録。さらにカラー写真、各棋士へのインタビューと盛りだくさんの内容。いわゆる「観る将棋ファン」も楽しめる、というかむしろそちら向けの編集かもしれない。棋譜解説は少なめだが、マニア向けの本ではないしこんなものだろう。

個人的に面白かったのは、佐藤森内コンビのインタビュー、長沼七段の特別寄稿の2つ。仲の良い佐藤さん相手だと毒舌になる森内さんが面白い。長沼さんは文章でも長沼ワールド全開(笑、また予選を勝ち抜いてあの粘り強い将棋で大物を倒してほしい。あとは、山崎七段の写真が、30歳(撮影時は29歳だったが)とは思えないほど、カッコ良く美しい。「王子」の写真を見てこの本を買ったという女性ファンも多い?


最も印象に残ったのは、現役最古参、NHK杯7回の優勝を誇る加藤一二三九段のインタビュー。加藤九段にとって、NHK杯はどんな棋戦だったかという質問に対してこう答えている。

 「公共放送のNHKで、長年にわたって将棋の番組を取り上げてもらっていることによって、将棋の社会的評価が高まったことがうれしいですね。将棋に全く関心のない人もNHKで放送されていることで、社会的に価値のあるものだと公に認めてくれる。これは誇りですよ。(以下略)」


私は将棋だけでなく大相撲のファンでもある。しかし大相撲は、昨年7月にNHKの生中継が中止となり、今年に入ってからは八百長問題の影響で「本場所中止」となった。私は、大相撲は清濁併せ呑んで楽しむものだと思う。「八百長は良くないことだが、そこまで騒がなくても良いのに」と思っていたが、世間からけしからんと言われれば中止もやむを得ないのだろう。残念ながらここ1~2年で大相撲の社会的評価は暴落してしまった。

将棋には大相撲のようになってほしくない。加藤九段が言うように、プロ棋士一人一人がNHKで放送されていることに感謝の気持ちと「誇り」を持ってほしい。それは、我々ファンも同じ。戦前は将棋に対するイメージもあまり良くなかったと聞くが、今は知的ゲームとして、学校の授業にも取り入れられている。今の将棋界があるのは加藤九段も含めて先達の努力があったからこそ。そのことを忘れてはならない。テレビ東京の「早指し戦」が終了し、最近も新聞棋戦の契約金が削減されるなど、将棋界も明るい話ばかりではないが、NHK杯の放送だけは末永く続いてほしいと思う。

さて、明日(20日)は羽生善治NHK杯と佐藤康光九段の対戦。このゴールデンカードをテレビで楽しむことができるのは嬉しい。加藤一二三九段の久々の解説も楽しみだ。明日は正座で観戦しようと思う。



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[ 2011/02/19 23:05 ] 書籍レビュー | TB(0) | CM(1)
財団法人
財団法人日本相撲協会が財団法人を認可されなくなりそう

なぜ?

日本将棋連盟が財団法人になるチャンス!
[ 2011/02/20 06:45 ] [ 編集 ]
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