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第60回NHK杯準々決勝 羽生善治vs佐藤康光

羽生佐藤戦、将棋界屈指のゴールデンカードだ。解説はNHK杯優勝7回の加藤一二三九段。
楽しみにしていたファンも多いだろう。
対戦成績は92勝49敗。かつては毎年番勝負を戦っていた両者だが、最近は佐藤さんの不振もあり、対戦が減っている。


将棋は、後手佐藤のゴキゲン中飛車から相穴熊になった。
▲4六飛までは実戦例のある形。(ちなみに金曜日の順位戦飯塚北浜戦が同じ将棋だった)3三桂で▲4四飛~▲4三角を受けてその桂馬をさらに2五に跳ねたのが佐藤の趣向。「桂馬の高跳び歩のえじき」になりそうだが、直ぐには桂取りは実現しない。後手とすればこの桂馬をおとりにして反撃するのだろう。

▲8四角から角をスパッと切って端攻めを仕掛ける。続いて金を9三にぶち込んだ。露骨だがこれが穴熊らしい攻めだ。とにかく食らいつけば勝ちという実戦的な迫り方だが、一目細いようにも見える。攻めが続かないと先手玉も危ない。事前に△8七歩▲同金を利かしていた効果で△7五桂がある。攻防の▲7五歩(75手目)に△7六歩が最強の反撃。互いに一歩も引かない。

最強手の応酬を経て迎えた98手目(下図)の局面

habu_sato96kin

▲9六歩と受けるのは△7九竜で先手玉に必至が掛かってしまう。このとき後手玉は4四の角が利いているために詰まない。
「佐藤九段の勝ちです!」解説の加藤九段は断言したが・・・

▲9六金!の移動合いが妙防。

加藤九段「ひゃあー、もう、大変な驚きの一着!」
△同香なら▲8七玉から上部へと逃げられてしまう。そこで後手は△5二玉の早逃げだが▲7八銀と金を取って先手玉が一気に安全になった。どの時点でこの▲9六金が見えてたのだろう?

加藤九段「これは羽生さんの勝ちです!」
わずか1~2分の間に加藤さんの結論も覆ってしまった(笑)

これで決まったと思ったが、そこからの佐藤九段の粘りも凄かった。投了してもおかしくない局面が続いたが最善の頑張りで入玉を狙う。9一にいた佐藤玉はいつの間にか2五の地点にたどり着いていた。

佐藤の粘りで怪しい雰囲気になったが、羽生が何とか逃げ切り勝ち。必死の遁走を続けた佐藤玉だがついに147手目4六の地点で捕らえられた。

終局直後の2人の表情が熱戦を物語っていた。歴史に残る名勝負となったのではないか。加藤先生の解説も熱戦を盛り上げる名解説だった。▲9六金はまさに「羽生マジック」。期待通りの良い将棋だった.



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[ 2011/02/20 23:24 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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