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第69期A級順位戦最終戦その2 挑戦者は森内九段

挑戦者争いの2局。

△渡辺 明竜王(6勝2敗、9位)-▲丸山忠久九段(3勝5敗、4位)
予想通り、先手丸山九段が得意とする角換わり腰掛銀の将棋になった。先後同型は「富岡スペシャル」があり先手に分があるので、渡辺竜王は早めに3三銀と上がる専守防衛の形を選んだ。

香上がりで7三に桂馬を跳ねさせたのが巧妙な手順で序盤は先手ペースだったようだ。桂取りを△8四角(52手目)で受けたのが渡辺用意の一着。「私には思いつかない」「竜王は棋士の中でも相当なアイデアマン」と大盤解説の鈴木八段。

後手番での渡辺竜王は攻めを受け止めてからの鋭い反撃を得意としている。67手目▲7七歩はその反撃を消した、丸山九段らしい渋い受け。攻めあうのは危険とみたのだろう。74手目飛車を走って決めに行ったが、この手が結果的に敗着となったようだ。後手は角銀銀桂桂歩と豊富な持ち駒を持っているのだが、先手玉は寄りそうで寄らない。84手目金引きで手を戻すようでは変調、何か誤算があったのかもしれない。そこから後手は不屈の粘りを見せたが、丸山九段の丁寧な指し回しの前にあと一歩及ばなかった。

と、簡単にまとめたが、この将棋の終盤戦は難解で解説を聞いていて頭が痛くなった(笑)

ちなみにテレビ中継では丸山九段の「冷えピタ」新手が話題になったようですね。(→動画)現地では全くわからなかったのですが。


森内俊之九段(6勝2敗,3位)-△久保利明棋王・王将(4勝4敗、10位)
最後まで残った大一番。渡辺丸山戦が先に終局したことで森内九段が勝てば挑戦決定。久保二冠は降級の可能性が残っていたが、藤井木村が敗れたことで負けても残留。しかし対局中の両者はそのことを知る由もない。

予想通り、久保二冠のゴキゲン中飛車に森内九段の▲3七銀急戦。途中までは前例があり(▲森内△阪口戦、阪口勝ち)前例では中飛車が勝ったが、その後「居飛車良し」と結論づけられていた形。豊島六段の定跡書(マイコミ将棋BOOKS 豊島将之の定跡研究)にも解説されているという。

やはり定跡どおり先手良しとなったが、△3二銀と自陣に銀を打ったのが良い粘りで形勢接近、優劣不明の戦いとなった。

玉頭戦の終盤、▲6六銀打(99手目)が森内九段らしい手厚い一着で解説の深浦九段も感心していた。以下玉頭戦を制して森内優勢。ということで終局を待たずに道場をあとにした。
ところが、そこから久保二冠も驚異の粘りを見せ、最後まで難解な攻防が続いたようである。いやあ最後まで見てくれば良かった・・・

ギリギリの凌ぎで森内九段が勝ち、名人挑戦を決めた。


これで、第66期以来3年ぶりの羽生森内の名人戦となった。久しぶりのライバル対決ということで盛り上がることだろう。四十歳を迎え、円熟の域に達したお二人がどのような将棋を見せるか今から楽しみだ。昨年の名人戦は羽生さんの4連勝で終わったが、今期は最後までもつれる展開を期待したい。


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(2011/01/29)
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[ 2011/03/05 22:22 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)
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