スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第60回NHK杯準決勝 羽生善治vs渡辺明

昨年の竜王戦での死闘が記憶に新しい羽生渡辺戦。「事実上の決勝戦」と言っても過言ではないだろう。意外にもこのNHK杯では初めての対戦となる。

先手羽生の初手▲7六歩に、竜王はいつものように△8四歩、以下相矢倉の将棋になった。序盤は猛スピードで指し手が進む。矢倉▲4六銀の定跡形で、昨年の竜王戦第2局と同じ局面に進んだ。(棋譜は→こちら
yagura37gin
1図で△同歩と取らずに△3七銀が最近の主流。矢倉の最重要局面と言えるかもしれない。竜王戦の時点で、この△3七銀の局面は先手側が6連敗していた(竜王戦でも後手渡辺が勝ったので7連敗)。羽生NHK杯は先手の勝率が悪い形にあえて挑んだ。竜王戦のリベンジという意味もあっただろう。

3七の銀を2六に成って後手は専守防衛、先手の攻めを催促する方針である。攻めてこいと言われて先手が攻めきれるかどうかがこの将棋のポイントだ。△2六成銀に竜王戦では先に▲1三桂成(63手目)だったが本譜は▲6四銀と角を先に取る。以下△同歩▲3五飛△2四銀までは竜王戦の控室でも検討されていた順で、△2四銀に▲1一角で先手指せるのではないかと言われていたが、感想戦によると難解ながら先手の攻めが続かないようだ。本譜は▲1一角でなく▲1三桂成(67手目)。

そこから羽生が細い攻めを鮮やかにつなげる。ゆっくりした展開になれば後手からも△8六桂、△3八飛といった反撃手があるのだが、その反撃を許さない怒涛の攻めでいつの間にか後手玉は寄っていた。103手目▲3九香が飛車打ちを消した攻防手で決め手となった。攻めを受け止めてからの鋭い反撃を得意とする渡辺竜王だが、本局は防戦一方となってしまった。放送時間を約30分残しての羽生NHK杯の完勝!

渡辺の敗着をあげるとするならば▲7一馬(83手目)に△8四飛と逃げたところか。感想戦でもそこが時間をかけて検討された。△8三飛と三段目に利かすほうが優ったようだ。しかし、△8三飛に▲7二馬とされたときの逃げ方が分からなかったとのこと。▲7二馬には△8四飛で、今度は馬の位置がずれている分後手が指せていたようだ。

感想戦も内容の濃いもので素人にはついていけなかった。厳しい表情のまま感想戦を進める羽生、時折苦笑いを浮かべながら悔しさを噛み殺す渡辺。早くも次の戦いが始まっているような雰囲気だった。


これで、羽生NHK杯が3年連続の決勝進出。前人未到の3連覇に王手をかけた。
3連覇を阻止するのは丸山か、それとも糸谷か?



最新の矢倉3七銀戦法 (プロ最前線シリーズ)最新の矢倉3七銀戦法 (プロ最前線シリーズ)
(2010/12/23)
屋敷 伸之

商品詳細を見る

↑本譜の香車を走って▲6五銀と打つ順は解説されていませんが、最新矢倉の概要をつかむには良い本だと思います。

関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2011/03/07 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL