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第61回NHK杯 佐藤天彦vs豊島将之

1回戦の中で私が最も注目していたのがこのカード。昨年度勝率第一位賞の佐藤天彦六段(収録当時は五段)と、2009年度勝率第一位、王将挑戦者の豊島将之六段の対戦。1回戦でどちらか片方が消えるのはもったいない。しかもこの対局の勝者は2回戦で渡辺竜王と当たる。20代若手の優勝候補同士の潰しあい。まさに「死のブロック」と言えよう。

将棋は横歩取り模様の出だしだったが、先手の佐藤が横歩を取らなかったことで相掛かりの将棋となった。先手は中原流の相掛かり。序盤に駆け引きがあって後手が早めに角を交換したので定跡形とは異なるが、先手が二枚の桂を跳ねて積極的に攻め、後手が受ける展開。力戦形なので、先手後手共に構想力、センスが問われる将棋かもしれない。

桂馬を跳ねた後の▲3七銀(41手目)が強気の一着。△7四飛と回られると7筋は受からないが、構わず銀を出て攻めが続く。後手は▲3七銀に△6三銀(42手目)と自重したが、▲4六銀から攻めが続いた。

20110508佐藤天豊島52手

5四を受けるために△5三金と上がったが怖い所。先手からは▲8六飛からの飛車交換の狙いがある。金銀が上ずっている後手陣は大丈夫なのだろうか。△5三金にも先手は▲5四桂と跳ねる。桂損だが先手の攻めが続く。先手が良さそうに見えたが・・・

20110508佐藤天豊島62手

飛車交換の後の△5六歩~△5七歩が中住まいの急所を突く反撃。飛車を打たれるのを恐れて△5二歩と打ってしまうのは反撃の味がなくなってしまう。△5六歩に▲8二飛は詰めろになっていない。飯島七段はこの△5六歩を絶賛していたが、それよりも直前の△4五銀が攻防の好手だったように思う。

△5七歩に6九に逃げたのは疑問で、▲同玉のほうが優ったようだが、それでも△3七角成があるので同玉とは取りづらかったのだろう。攻守が入れ替わり、後手が優勢となった。

先手は6三の角を9六に成って粘りに出たが、豊島六段は着実に寄せ先手の粘りを振りきった。攻守ともに見事な指し回しで豊島六段の快勝。

解説の飯島七段は「プロの将棋は受けているほうが楽なことが多い」とおっしゃっていたが、本局はまさにそのような展開。早指しで先手の攻めを受けきるのは大変かと思われたが、上手くバランスを取って持ちこたえた。

勝った豊島六段は2回戦渡辺竜王との対戦。こちらも非常に楽しみだ。



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[ 2011/05/09 06:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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