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永瀬拓矢NHK杯初見参! vs佐藤康光九段

18歳の新鋭、永瀬拓矢四段がNHK杯本戦初登場。振り飛車党で、特に三間飛車を得意としており、大山十五世名人を彷彿とさせる受けが評判を呼んでいる。また、プロになる前は将棋倶楽部24で3000点超えの強豪として知られていた。(今もたまに指しているようだ)。大和証券杯で羽生名人を破った菅井竜也四段もそうだが、小学生時代からネット将棋に触れ強くなった棋士の1人である。

対戦相手は大豪、佐藤康光九段。昨年度B級1組に落ちていたため今回は久々の1回戦からの登場だ。

なんと、この対局二度千日手となった。これはNHK杯史上初とのこと。

永瀬四段は千日手が多く全対局の約1割が千日手、しかも千日手指し直し局で負けたことがないという珍記録を持っている。何日か前のTwitterでネット中継記者の八雲記者が以下のような呟きを流していた。

昨日の西川-永瀬戦は、千日手指し直しの末、永瀬四段の勝ち。連勝記録を16に伸ばしました。さらに永瀬四段は千日手指し直し局8戦全勝という怪記録。千手観音ならぬ千日手観音とお呼びしたいです。
http://twitter.com/#!/yakumokisha/status/73172251989643264


「千日手名人」(by鈴木大介八段)、「千日手観音」、色々な呼び名があるようだが、これだけ千日手が多い棋士は珍しい。後手番で無理をせずにドローを狙うというのはよくあるが、永瀬四段の場合は、後手番だけではなく先手番でも千日手にすることが多いのが特徴だ。しかも千日手に対する考え方が独特のようで、曰く「後手がうまくやってきたら千日手でも仕方がない」というもの。「千日手になれば序盤で有利になるチャンスが2回ある(から千日手になっても問題ない)」というのも面白い。

永瀬佐藤千日手001
第1局は上図から▲6八飛△6二飛▲8八飛△8二飛・・・以下千日手。途中鈴木八段指摘の▲5六角から打開するのもあったが永瀬は千日手を選んだ。指し直し局は後手永瀬のゴキゲン中飛車に先手佐藤の超速3七銀だったが再び千日手に。


二度目の千日手指し直し局は先手永瀬の升田式石田流、これも手詰まりになりやすい将棋なので三度目の千日手を心配したが、さすがにそうはならなかった(笑)。▲9六歩と一手待ってから▲8六歩と仕掛けたのが永瀬四段の工夫。
nagase_sato3-001.jpg

上図で先手は▲9五歩と仕掛けた。△同歩に▲9三歩で、この端攻めが思いの外厳しかった。以下端を突破して自然に駒得を重ねた先手が優勢となった。

苦しい展開の佐藤、勝負手を繰り出し追い上げを見せる。頑強な粘りで決め手を与えない。しかし永瀬は重いようでも着実な指し手を続けて佐藤玉を追い詰めた。▲3一成銀~▲4一成銀(105手目)でゆっくり駒を補充する手が間に合うくらいだから見た目以上に大差だったのだろう。


佐藤康光九段相手に堂々の指し回しで永瀬が金星。鮮烈なデビューを飾った。2局千日手となったが、3局とも序盤から永瀬がリードを奪う展開だったのは素晴らしい。

永瀬四段はこれで18連勝!この連勝記録がどこまで伸びるかにも注目だ。


久保の石田流久保の石田流
(2011/03/24)
久保 利明

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[ 2011/06/05 21:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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