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名人戦第6局&第70期A級順位戦開幕

名人戦棋譜速報

羽生善治名人vs森内俊之九段の名人戦第6局は第4局と同じく相矢倉、△8五歩型に穴熊に組む将棋だった。終盤まで超難解な展開だったが、羽生名人が後手の反撃を的確に受け止めて勝ち。これで羽生名人の3連敗3連勝でフルセットにもつれることとなった。

最終第7局は6月21日、22日に行われる。第7局は振り駒で改めて手番を決める。どちらが先手番を握ることになるか。63期名人戦(2005年)では、第7局先手番を引いた森内名人が矢倉の熱戦を制して初防衛を果たした。流れは3連勝の羽生名人に傾いているが、先手となれば森内九段に分があると思う。21日朝の振り駒にも注目だ。



さて、昨日から来期の名人挑戦者を決めるA級順位戦も開幕。
渡辺明竜王-郷田真隆九段、久保利明二冠-高橋道雄九段の2局行われた。

久保高橋戦は久保二冠の先手中飛車に高橋九段の急戦。途中千日手模様になって久保二冠は打開したが、上手くいかなかったようだ。端から美濃囲いを攻略して高橋九段の快勝。順位戦のタカミチは強い!

郷田渡辺戦は千日手指し直しとなった。指し直し局は後手郷田九段の2手目△8四歩から角換わり腰掛銀の先後同型の将棋に進んだ。角換わりの後手を持つことが多い渡辺竜王だが、先手でこの「先後同型」を指すのは公式戦で初めてだ。先手は、去年の棋聖戦第1局▲羽生-△深浦でも現れた「富岡流」を採用。これがあるので同型は後手が分が悪いと言われている。

69手目まで前例どおりの進行で、△4九馬(70手目)が「新手」。しかしこの△4九馬は棋聖戦の感想戦でも出てきた変化で水面下では先手良しと結論づけられていた。
郷田がこの結論を覆す変化をみつけたのか?と期待したが・・・将棋は「先手負け」の定跡通りに進んだ。

同型渡辺郷田001

▲6二同成桂で後手玉には必至がかかった。後手は先手玉を詰ますしかないわけだが、△6八銀に▲8八玉とかわして、以下△7七銀成▲同桂△7九角▲同金△7六桂・・・で王手は続くが詰まない。▲8八玉を見て郷田九段の投了となった。

棋聖戦で、先手の羽生棋聖はこの不詰を読みきることができずに別の変化を選んだので本譜の手順は現れなかった。この辺りの話は梅田望夫著『どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?―現代将棋と進化の物語』のp221~にも書かれている。羽生さんが45手王手をかけ続けたが詰まなかったという話である。谷川九段も「光速ノート」に書いているが、いくつもの頓死筋があり、事前研究なしでは指せない将棋だ。

しかし、難解な変化ではあるとはいえ、定跡通り進んで負けというのはちょっと残念。何か秘策があったのか、その秘策が考慮中にダメと気づいたのか、素人には不可解な負け方だった。


A級の予想は書いていなかったが、今期挑戦者争いの本命には白星スタートの渡辺竜王を推したい。対抗は丸山九段、最近タイトル戦に出てこないが、竜王戦1組では2年連続で優勝している。作戦巧者で力もあるのでそろそろ爆発してもおかしくない。あとは、森内羽生の敗者のリベンジマッチ。久保利明二冠はやはり順位戦との相性が良くないか。黒星スタートとなったがまだ始まったばかりなので2戦目以降に期待したい。




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[ 2011/06/09 07:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)
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