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大和証券杯最強戦 佐藤康光vs阿部健治郎 

大和証券杯ネット将棋公式ホームページ

今年から選抜基準が変わり、低段の棋士の出場枠が増えた大和証券杯。今回は彼ら若手の活躍が目立っている。ここまで羽生善治名人が菅井竜也四段に、渡辺明竜王が村山慈明五段に、そして丸山忠久九段が豊島将之六段に敗れ姿を消した。まさに「下克上」の様相を呈している今大会、選考基準を変えたことでとても面白くなったと思う。

そして今日は前期新人王で銀河戦7人抜きの阿部健治郎四段の登場、相手は強豪の佐藤康光九段だ。


将棋は、後手佐藤九段の一手損角換わり、対して阿部四段は棒銀で対抗した。
阿部四段の序盤の駒組が個性的だった。普通は6八玉のところを▲6九玉、そして▲6八金と上がってから▲7八玉の片矢倉に組んだ。兄弟子藤井猛九段の「藤井矢倉」を思わせる駒組だった。
阿部佐藤001

この形の後手は駒組みが難しいと思うが、△6三金(32手目)は佐藤九段らしくバランスを取った一手。7八玉型を咎めるには7筋から仕掛けたい、そのためには△6三金と上がっておいたほうが良いという構想だった。

その後、先手は▲3八飛(33手目)と回ったが、この手がどうだったか。△2七角から馬を作られるので△3三金に▲2八飛と戻すが、この取引は先手の一手損。後手の一手損に先手も一手損して手損が関係なくなった。感想戦のチャットを読むと、この辺りは阿部四段の誤算があったようだ。

以下後手は伸び伸びとした陣形、先手は▲2六飛-▲3七銀の形が窮屈で指し手が難しい。△4四角(50手目)~△6五桂(56手目)以下後手の「強暴な」攻めが炸裂した。後手は6五に跳ねた桂を取られたが、先手の飛車と銀の働きが悪く、どこまでいっても先手が辛い。

先手から反撃することもできないまま、後手佐藤九段の中押し勝ちとなった。投了図は大差、阿部四段の言葉を借りれば「指す手がない」局面だ。銀河戦でも活躍している阿部四段の登場ということで熱戦を期待したが、残念な結果となった。


本局をもって1回戦が終了。竜王名人が姿を消す波乱の幕開けとなった今回の最強戦だが、2回戦以降どうなるか?佐藤康光、久保利明、郷田真隆らいつもの面子が勝ち上がるか、それとも豊島、村山、戸辺、菅井の若手組が勢いに乗って勝ち進むか。個人的には最近好調の屋敷伸之九段に注目している。日曜の夜は大和証券杯を要チェック!


佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)佐藤康光の一手損角換わり (佐藤康光の将棋シリーズ)
(2010/08/25)
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[ 2011/06/19 22:10 ] 大和証券杯最強戦 | TB(0) | CM(0)
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