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渡辺二冠なるか?2011王座戦五番勝負開幕 

王座戦中継サイト
→棋譜:羽生善治王座 対 渡辺明竜王

羽生善治vs渡辺明王座戦五番勝負が始まった。
1日制での羽生渡辺戦は2003年の王座戦以来実に8年ぶりとなる。竜王戦で数々の名勝負を繰り広げてきた2人が1日制のタイトル戦でどういう戦いを見せてくれるのか、とても楽しみだ。

今年の元旦、このBlogで私は「今年は渡辺明竜王が二冠達成」と書いた。(→「新春予想~2011年将棋界~」)
棋王、名人共に獲得しての三冠もあると思った。しかし、棋王戦は1勝3敗で敗退。A級順位戦は最終戦で、冷えピタを貼った丸山九段に敗れ名人挑戦権を逃した。棋聖戦でも佐藤天彦に敗れ、このときは「今年も竜王だけで終わってしまうのか・・・」と思った。しかし、この王座戦が残っていた。苦手としている久保二冠を倒して挑戦権を獲得。そして今期はここまでなんと13勝1敗(勝率.929)と驚異的な数字を残している。

相手は王座戦19連覇、19連勝中の羽生王座だが、最近の好調ぶりを見ると今度こそやってくれそうな気がする。

さて、第1局。
先手渡辺竜王で角換わり腰掛け銀の将棋になった。先手渡辺後手羽生でこの形というのはやや意外だった。羽生さんはしばらく2手目△8四歩を指していなかったし、この戦型は渡辺さんが後手を持って指すことの多い将棋である。

後手は早めに△3三銀と上がる専守防衛策。棋聖戦第3局でも現れた最新流行形となった。途中までは棋聖戦第3局(▲深浦-△羽生)と同じ進行をたどったが、△9三桂(66手目)と桂馬を端に逃がした手が「新手」。

対する先手の▲3五歩に羽生王座は意表を突かれたようである。2五の桂馬を取って△3六桂や△8四桂が見えているだけに指しにくい手だが、次の▲2四歩(71手目)がより厳しいという読み。このあたりまでは竜王の研究範囲だったのだろう。△5五角には取れる桂馬を取らずに▲9二竜(この手が個人的には一番印象に残った)、そして「ゆるふわ」の△9五歩にも▲2六桂が厳しく、先手の攻めのほうが少しずつ速い。

控室は早々と先手優勢を断言したが、そこから勝ち切るのが大変だった。羽生王座の決め手を与えない指し回しが素晴らしかった。他の棋士だったらこの粘りに間違えて逆転を許していたかもしれない。しかし竜王は正確な指し手を続け優勢を維持する。

最後は「斜め後ろゼット」(角銀を渡さなければ自玉は絶対詰まない)を生かして▲2三金(123手目)からスパーク。見事な寄せだった。余談だが、Twitterでフォローしている将棋ソフトのbotは▲2三金からの寄せを読みきれていなかった。「ゼット」或いは「一手一手」という概念がコンピュータには難しいのかもしれない。

これで羽生王座の連勝記録は19でストップ。王座戦五番勝負黒星スタートは2000年のvs藤井猛竜王戦以来11年ぶりとのこと。改めて凄い記録だと思う。

第2局は渡辺後手番で再び角換わり腰掛け銀の将棋になるのではないか。今度は後手番で竜王がどのような秘策を見せてくれるかに注目したい。


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[ 2011/09/08 23:06 ] 王座戦 | TB(0) | CM(0)
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