スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

NHK杯3回戦 久保二冠vs森内名人

今年最後のNHK杯は久保利明棋王・王将対森内俊之名人の好カードだった。解説は米長邦雄永世棋聖と豪華メンバーが揃った。

2011年前半戦の主役となったこの2人だが、ここ最近調子が良くない。一時は三冠をうかがう勢いにあった久保さんだが、竜王挑戦をあと一歩で逃しそこから7連敗。順位戦も5連敗スタートで残留に黄信号が灯っている。一方の森内名人は現在8連敗中(これに負けると9連敗)、王将リーグは全敗で陥落し、今年度勝率はなんと3割台・・・本当にどうしたんだろう?

さて将棋は先手となった久保二冠が三間に振った。▲7六歩△8四歩に▲5六歩からの中飛車を予想した人が多かったと思うが、端歩の交換を入れてから▲7八飛。対して森内名人は引き角戦法。名人の引き角はもっと意外だった。

組み上がって後手は△8六歩▲同歩△同角と仕掛けてくる。これに先手は▲4五歩。
この手は久保さんらしい。四間飛車対棒銀でもこういう手があったが、4六に角を持ってきて捌くのが久保好みだ。

桂馬を食いちぎって、さらに飛車も切って▲4六角(45手目)。▲7四歩の存在が大きく逃げ方が難しい。先手からはどこかで▲3四桂のコビン攻めもある。これは後手受け切れるのだろうか?

▲6四角(51手目)で後手困ったと思ったが△5三飛(上図)が鉄板流の受け。これ以外の手だと終わってしまうのだが△5三飛で受け切ってしまう。先手は馬と竜を作ったが攻めをつなげるのが難しい。9一を取るのは△3六桂の切り札がある。局面が収まってみると後手優勢になっていた。

しかし、二冠も負けていない。▲7七桂~▲6五桂を間に合わせる。左桂の捌きに命をかけるのが久保将棋。両者の持ち味がぶつかり合う展開になった。

終盤、後手が△6四角(74手目)の切り札を出してきた。先手は攻めが止まると負けになってしまう。馬取りの△3二銀(上図)に構わず▲7四桂(83手目)は思いつかなかった。これで先手の攻めが切れなくなった。最後は一気に後手玉を寄せきって久保二冠の勝ち。この勝ち方は強い!

森内名人が優勢だったはずだが、終盤久保二冠が勝負手を繰り出し最後は巧く攻めをつなげた。
後手は△3二銀(82手目)が良くなかったかもしれない。結局2一の馬を取るヒマがなかった。ここで△5五角のほうが良かったと思う。

二冠の捌きvs鉄板の受け、両者の持ち味が随所に出た好局だった。米長会長の解説も面白かったし、今年最後の一番にふさわしい熱戦でした。

久保利明の最強振り飛車戦略―角交換振り飛車の久保システム久保利明の最強振り飛車戦略―角交換振り飛車の久保システム
(2011/12)
久保 利明

商品詳細を見る


関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2011/12/26 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL