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続・第1回電王戦感想 2手目△6二玉

米長永世棋聖「築いた万里の長城、穴が開いた」 電王戦敗北後の会見 全文 | ニコニコニュース
米長邦雄・永世棋聖(以下、米長): 残念ながら負けてしまいました。将棋の中身について申し上げますと、私はボンクラーズに対する後手の最善手は「6二玉」ということに、私の研究では結論が出ました。プレ対局のときに「私が奇を衒った」というようなことを書いた(新聞)社もありますが、どうかそれはやめてほしい。それは6二玉という手がかわいそうなのですね。6二玉が悪いのではなくて、その後の私の指し方が良くなかったので。私が弱い、あるいはその後の作戦・読み筋が劣っていたということはどのように書いてもいいけれども、6二玉という手に失礼があるようなことは書かないようにしていただきたい。私の研究ではボンクラーズが76歩ときたときは、6二玉が最善手ということに決めておりました。


米長邦雄永世棋聖の2手目△6二玉は「奇策」だったのか、それとも「最善」の手だったのか。

記者会見によると△6二玉はBonanza開発者の保木さんに教えてもらった手だという。
なるほど、対コンピュータとしてみれば「最善手」なのかもしれない。しかし、公式戦のデータベースには2手目△6二玉という手はない。角道を開けるか飛車先を突くのが普通であり、いきなり玉飛接近する△6二玉はまずありえない。「オーソドックス(正統)」ではないという意味では「奇策」と言えるかもしれない。

米長さんは「対コンピュータ」には普通の将棋で戦っては勝てないと考えて△6二玉と指した。それを「本気」とみるか、「最初から負けを認めたようなものだ」と捉えるか。

私は、米長さんは将棋とは似て非なる別のゲームを戦ったのだと思っている。真っ向勝負で斬り合うのではなく、「万里の長城」を築きひたすら待機して入玉を狙う。そういう作戦だった。別のゲームとしてみれば△6二玉は最善だったのだろう。

途中、千日手模様になりボンクラーズが飛車の移動を繰り返すあたりで別ゲー感が強くなった。がっぷり四つに組んで攻め合うような「将棋」を観に来た人々にとってはつまらない内容になったかもしれない。私はこれはこれで面白いと思ったけど。

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あから2010対清水市代」のときは終盤COMが▲8六桂という勝負手を受けなかったのが印象に残った。恐怖を感じないのがコンピュータの長所なのだ。

今回の対戦で見えてきたのはコンピュータは恐怖だけでなく「焦り」も感じないということだ。千日手模様でも自分が良いと思っていれば何千手でも何万手でも指し続ける。このことを米長さんは軽視したのだろう。そうこうしているうちに人間のほうが指し手に困り、形を崩したところ隙を突かれてやられてしまった。

コンピュータにあそこから勝てるのは、同じように焦りや疲れを感じない(別の)コンピュータだけなのかもしれない。あそこからCOM同士に指し継がせたらどうなるのだろう?見たいような、見たくないような・・・

今回のイベントを見る限り「別ゲー」的な戦い方で勝つのは難しいということが分かった。だからといって真っ向勝負で簡単に勝てるというわけでもない。人間相手とは違うということは頭に入れておかなければならない。渡辺竜王が言うように「作戦だけで勝てるレベルではない」ところまで来ているのは確かだろう。

観るほうからすると、別ゲーは別ゲーで興味深かったけれど物足りなさは残った。勝ち負けは別として真っ向勝負のほうが見ていて面白い。

最後に佐藤慎一四段が力強いコメントを残しているので引用して締めたい。

だから今の現役棋士が△62玉は指さない、指したら失格(笑)。現役のときの米長先生なら指すわけないし、誰しも棋士なら真っ向勝負で行くでしょう。

これから現役棋士が指すときこそが本当に「コンピューターが棋士と肩を並べた、もしくはそれ以上」と言われるような注目を浴びる対局になると思っています。
サトシンの将棋と私生活50-50日記 電王戦と道中写真

サトシン先生も言うように次は本当の意味で大事な戦いになるのだろう。


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[ 2012/01/16 23:59 ] 電王戦 | TB(0) | CM(0)
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