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第61回NHK杯3回戦 深浦vs菅井

深浦康市九段と大和証券杯覇者の菅井竜也五段の対戦。順位戦のクラスは深浦九段のほうがずっと上だが、最近の活躍は菅井五段のほうが上回っている。事前インタビューで深浦九段も「トップ棋士の1人だと思うので気を引き締めたい」とその力を認めていた。私は深浦さんのファンだけど、今日の相手では負けても仕方ないと思っていた。

深浦さんの作戦は3手目▲2五歩の「ゴキゲン封じ」。これはアマチュアだとよくあるがプロは嫌うオープニング。いつかの「イメージと読みの将棋観」では「次元が低い手」とされてた手だ。逆に言うと、それだけ菅井君の力を認めているということなのだろう。▲5三角も手損になるけれども形を決めさせて菅井五段に力を出させないようにする。

23手目の▲7五歩は突っ張った手。△2四歩からの逆棒銀に備える意味はあるが、この歩が負担になる可能性もある。実際、そうなってしまった。深浦さんは序盤で頑張りすぎるというか、工夫を凝らしすぎて負けることがよくある。本譜も若手に負けられないという気合が空回りしたような将棋だった。

居飛車が5筋から動いてきたのに対して振り飛車は△6二銀~△3三桂と捌く。▲2二角から先手が先に駒得となったけれども、桂馬が捌けて玉が堅い後手を持ちたい。

菅井深浦001
△5六歩(48手目)に香車(▲5四香or5五香)は構わず歩を成って「5七のと金」が大きいので後手良し。飛車を取られても後手玉は堅く底歩も利く。対して先手は歩切れなのが痛い。実戦は▲3二と△同金▲5五香と工夫したが、今度は4二に飛車を逃げることができる。

△6九角(54手目)で馬ができたのも大きい。後手は駒損しているが馬で駒を補充しながら攻めをつなげることができる。歩の裏側から香車も食らって先手が苦しい。

菅井深浦002

▲4六角(95手目)で後手玉に詰めろがかかったが、手筋の△5五歩を入れてから△9二玉(98手目)が振り飛車の奥義。さらに7一に金を埋めて後手玉は相当寄らない。後手勝勢がはっきりとした。

馬筋を止めた△4三歩(126手目)も見習いたい一手。今日の菅井五段は終始落ち着いていた。

最後の深浦九段の粘りも凄かった。あそこまで粘れるのは深浦さんしかいないと思う。

菅井五段は初出場でベスト8進出。次は渡辺竜王との対戦だ。この前の朝日杯では実現しそうでしなかったカードなので楽しみだ。ベスト4に進出している朝日杯とあわせて頑張ってほしい。
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[ 2012/01/30 07:06 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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