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第61回NHK杯準々決勝 木村一基vs畠山鎮

準々決勝第3局は対照的な棋風の2人の対戦だった。先手の木村一基八段は「千駄ヶ谷の受け師」の異名からもわかるように受け将棋。対して後手の畠山鎮七段は鋭い攻めを得意としている。

先週に続いて角換わり腰掛け銀の将棋となった。先週の羽生郷田戦は「先後同型」だったが、本局の後手は6筋位取り。7四歩を突かずに千日手含みで待つ作戦。竜王戦で渡辺竜王が採用したことで注目されている形でもある。

▲6九飛△6二飛に▲5九飛も定跡で前期竜王戦第4局と同じ進行である。互いに最善形を崩したくないためパス合戦となった。
→棋譜:第24期竜王戦七番勝負 第4局 渡辺明竜王 対 丸山忠久九段

△3一玉(50手目)を見て先手は▲4五歩と仕掛けた。一回2二に入った玉を3一に戻すのは指しづらいと思ったが他の待ち方も難しいようだ。▲2九飛△3一玉の局面での仕掛けは実戦例が沢山あり、木村八段も10年ほど前に対松尾戦で経験している。

4筋の折衝を経て後手は△8六歩(58手目)から反撃開始、継ぎ歩から端に桂を跳ねる。このあたりもまだ定跡。

畠山木村001

飛車取りと5三の成りを狙って▲7一角(77手目)と打ったが、その瞬間畠山は△8七歩と叩く。これに木村は▲同玉と顔面受け。木村さんらしい力強い手だったが、歩頭に捨てる△7五桂!が強烈なパンチ。▲同歩△同銀で後手の攻めが続く形となった。

最後は△6八金(90手目)が長手数の詰めろになっていた。8二の飛車を取るのは△7四金がまた詰めろなので負け。▲5三角成で勝負したが足らず最後はピッタリの詰みで後手の勝ち。
畠山木村002

上図から△8五飛以下23手詰め!お見事でした。

感想戦では負けた木村八段のボヤキが止まらなかった。めちゃくちゃ悔しそうにしていた。78手目の△8七歩に▲同玉と取ったのはやはり危険だったようで、▲同金が優ったようだ。△7五桂の変化のところで「猛牛が来たからなぁ、もうぎゅう」とボヤいていたのは面白かった。

まさに猛牛のような畠山七段の一気の寄せでした。

勝った畠山鎮七段はNHK杯初のベスト4進出となった。準決勝の相手は羽生二冠。

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[ 2012/02/20 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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