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久保反撃の1勝 第61期王将戦第4局

棋譜→第61期王将戦七番勝負第4局 ▲久保-△佐藤
佐藤康光九段の3連勝で迎えた第4局。

久保二冠の先手石田流に対して後手の佐藤九段は最強の△8四歩で真っ向から迎え撃った。△8四歩では△4二玉から飛車先を保留し左美濃に囲う将棋や第2局で指された相振り飛車もあるところ。本局の△8五歩を突き越す形は超急戦の変化もあり序盤から激しいことになりやすい。

1日目の昼前に▲7四歩(23手目)と仕掛けて、予想通り激しい展開になるかと思ったがその後は一転して捻りあいに。久保がじっと▲7八金(41手目)と上がったことで曲線的な展開になった。

お互いに手を出しづらい将棋になったが先に動いたのは後手。△8八角から馬を作ったが、先手に辛抱されてみると意外と手が続かなかった。対して先手は▲8四歩(67手目)~▲6六飛(71手目)、細かな動きで後手を歩切れにする。このあたりの手の作り方が久保さんは上手い。


▲8三歩からと金ができてはっきり先手優勢となったが、そこからの佐藤さんの粘りがすごかった。と金寄り(▲7二と)に△5一銀が凄い辛抱。当然に見えた"と金寄り"が疑問手だったとは難しい。

佐藤の粘りで形勢は混沌。△7五桂が入ったときは分からなくなったと思ったが、後で解説を読むと先手が残していたようである。

95手目、▲5八飛で勝ちと言われていたが、久保王将が指したのは▲1五歩。この端攻めが急所で厳しかった。

102手目△4八金には端攻めの効果で▲1三銀がある。後手はその前に△5六飛(88手目)と出たのが敗着で△6四飛と粘るほうが優ったようだ。

封じ手のあたりは先手を持って捌くのは難しそうに思えたが、そこを久保さんは巧く手を作って綺麗に捌いた。「捌きのアーティスト」が本領を発揮した一局だった。ここまで3局は佐藤ワールドに圧倒され良い所がなかったが、ようやく久保さんらしい将棋を見せてくれた。

久保王将が地元加古川で待望の初勝利。王将位の防衛は厳しいかもしれないが、他の棋戦(棋王戦、A級)にもつながるという意味で大きな白星となったと思う。

第5局は久保二冠が後手番でゴキゲン中飛車になるだろう。依然として佐藤九段が有利な状況は変わらないが、第5局先手番を落とすと分からなくなると思う。佐藤さんとしては次で決めたいところだ。

久保の石田流久保の石田流
(2011/03/24)
久保 利明

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[ 2012/02/25 07:30 ] 王将戦 | TB(0) | CM(0)
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