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第61回NHK杯準決勝 渡辺竜王vs久保二冠 立石流

棋譜→2012年03月04日第61回NHK杯準決勝第1局(←NHKのサイト、棋譜は月曜日の朝に更新される)

準決勝第1局は渡辺明竜王・王座と久保利明棋王・王将の二冠対決だった。過去の対戦成績は久保の11勝、渡辺の8勝。渡辺竜王が久保二冠をやや苦手としている。しかし、今期は渡辺が二冠達成、勝率8割と絶好調なのに対して久保二冠はA級から降級し(収録時はまだA級だったが)、2つのタイトルも奪われそうな状況だ。最近の両者の調子からして渡辺勝ちを予想した人のほうが多かったのではないだろうか。

戦型は久保二冠が後手番ということでゴキゲン中飛車を予想したが、4手目に角道を止めて四間飛車。△3五歩(12手目)から「立石流」の将棋になった。棋王戦(ゴキ中対超速)と違う戦型になったのは観るほうからすると面白かったが、穿った見方をすると久保二冠は今のゴキ中に自信がないのかもしれない。

先手は立石流対策としてはオーソドックスな指し方で、右金を動かさずに玉頭に位を取る。この形は互いに角を持っているので手詰まりになりやすい。

先手が5筋から動いたことで△5七角の打ち込みが生じたが、渡辺は馬を作られても大したことがないとみている。5四を抑えて6筋7筋を突き捨て、王手飛車のラインを作って後手を押さえ込む。
渡辺久保NHK001
後手は8四に馬を作って玉頭を厚くしたかったが、1三に成らされてこの馬がイマイチ。先手の抑えこみが成功し金銀分裂の後手は苦しい。上図、△5四銀(74手目)は勝負手。このまま金銀が遊んでしまっては勝てない。
3六に飛車を走られたときに先手は銀取りを受けるのが意外と大変だった。僻地の馬も利いてきて先手陣は崩壊。このあたりは捌きのアーティストらしく久保さんが巧く手を作って迫る。

▲6四角成(107手目)は王手銀取りだが、△9二玉とかわして後手玉は意外と耐久力があった。「端玉には端歩」の▲9五歩だが、9四歩と取り込んでもまだ詰めろではない。対して先手玉は詰んでもおかしくない格好。果たしてどちらが勝っているのか?
渡辺久保NHK002

△6七銀から詰ましにいったが、先手玉は打ち歩詰めで際どく逃れていた。(※追記:△6七銀では△7七銀から入れば詰んでいた)後手は9九の香車を取って受けに回ったが、▲4四角が攻防の決め手。△2六銀を防ぎつつ詰めろ(▲8二金△同金▲同馬△同玉▲7二金以下4四の角が利いていて詰み)になっている。△7三銀と受けたが▲同馬があって以下後手玉は即詰み。

最後は△6二に受けても▲同角成があるので受けが難しい。△3六桂から4四の角を抜いても▲6二飛(△同金は▲8二金)があるので先手勝ち。

しかし、30秒でキチッと▲4四角を見つけるあたりは凄いですね。渡辺が竜王8連覇の底力を見せた一局だった。

これで渡辺竜王は2度目の決勝進出。悲願の初優勝なるか?
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[ 2012/03/04 21:56 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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