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羽生4連覇&名誉NHK杯達成! 第61回NHK杯決勝 羽生二冠vs渡辺竜王

今期の決勝は羽生渡辺の頂上決戦となった。

前人未到の4連覇20連勝と名誉NHK杯(通算10回優勝)をかける羽生善治NHK杯。相手は最強のラスボス渡辺明竜王。これまで節目節目で羽生さんの大記録(永世竜王、王座戦20連覇)を阻んできた。今回も渡辺竜王が羽生さんの記録を阻止する・・・と思ってた人も多かったのではないか。少なくとも私はそう思ってました。

過去の対戦成績は羽生の15勝、渡辺の19勝。今期は9月の王座戦で渡辺が3連勝で奪取、A級順位戦は羽生が勝ち名人挑戦、そして11月のJT杯決勝では羽生が鬼手△6七金で大逆転勝ちをおさめている。

戦型は矢倉になった。▲4六銀・3七桂で後手が△9五歩を突く定跡形。羽生渡辺戦でも何局か指されている形である。80手目△3三銀までは昨年のNHK杯準決勝▲羽生△渡辺戦(羽生勝ち)と同じ進行。

参考棋譜1→2011年03月06日第60回NHK杯準決勝第1局(NHKの公式サイト)
参考棋譜2→第23期竜王戦 七番勝負第2局 羽生-渡辺(62手目まで同一)

実戦例があるのでお互い指し手が早い。前例は▲3四桂△1二玉の交換を入れてから▲7一馬と入ったが、本譜は単に▲7一馬。対して後手は飛車を4二に逃げる。

3四の銀取りを受けて竜王は3九に飛車を打ち込む。飛車を打つ場所は3八もあった。対して▲4八銀が凄い手。
羽生渡辺NHK001

ここに銀は打ちにくいと思ったが・・・なにがなんでも飛車をどかして3四桂を実現するという手だ。感想戦によると渡辺もこの手は見えていて、▲4八銀ですでに先手が指しやすいらしい。

対して、△9六歩(102手目)は渡辺竜王らしい一着だと思う。9一の香車がいないのに端攻め。渡辺さんの将棋は端や玉頭からの反撃が鋭い。前例の羽生渡辺の竜王戦でも意表の端攻めが印象に残っている。▲3九香の両取りには△9五桂でギリギリの一手違いに持ち込む。
羽生渡辺NHK002

▲8六銀(次に▲3四桂打)で後手困ったかと思ったが、△6二飛が指されてみればなるほどの一着。解説の森内名人もこの手に感心していた。対して羽生も馬は逃げない。9五の桂馬を外して寄せに行く。

先手の玉頭も怖い形だが、羽生は自玉に詰みなしとみて、後手玉に必至をかけた。
先手玉は詰むや詰まざるや。

香車の王手に▲8四歩(131手目)~▲8五歩の中合いが手筋。中合いをせずに▲8六歩だと△6九角があるようだ。(▲同金は△6七飛成で詰む。)
△8五香に▲9六玉とかわして以下△8六金▲9五玉△7三角で下図
羽生渡辺NHK003

△7三角に羽生は▲8四金合。ここで他の合駒だと△9四歩▲同玉△7二角▲8三合駒に△9三歩▲同玉△9二歩以下なんと先手玉は詰んでしまう(!)30秒で正確な合駒を選んだのはさすがだった。

金合だと△9三歩に▲同金があるので詰まない。▲9三同金を見て渡辺竜王の投了となった。最後竜王は逆転を狙っていたが、あと一歩及ばず。それにしても難解な終盤戦だった。

これで羽生さんは前人未到の4連覇。永世名誉称号の中では最も難しいと思われた「名誉NHK杯」も達成してしまった。NHK杯だけでなく、今期はJT杯、朝日杯でも優勝し、早指し棋戦は敵なし。本当にすごい。

昨年羽生さんが渡辺竜王に王座を奪われたとき、いよいよ覇者交代のときが来たかと思った。しかし、最近の鬼のような強さを見るとまだまだ羽生さんが第一人者だと思う。今回のNHK杯で渡辺竜王が勝っていれば「早指しも渡辺か」となっていたはず。その流れを止めて羽生さんにとって大きな1勝となったと思う。

羽生渡辺の覇権争いは今後どのような展開をみせるのか。来期以降も2人の対戦から目が離せないですね。

ラジオNHK杯 将棋トーナメント 第61回決勝戦 羽生善治 NHK杯 対 渡辺明 竜王 (←3月20日に放送されたラジオ解説を音声で聴くことができる)
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[ 2012/03/19 00:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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