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先手中飛車vs居飛車穴熊(NHK杯予選甲斐‐上田)

先週の日曜日にNHK杯の女流枠決定戦があった。甲斐智美女流王位と上田初美女王の対戦だったが、正直放送は途中からしか見ていない。里見さんが出ないという話だったし・・・。上田さんはTwitterをやっているが事前に放送の告知がなかったので、内容は良くなかったんだろうなと思っていたが案の定完敗だった。(放送終了後に、内容を反省する呟きをしていたが、かなりショックだったようだ。)
今日は、その将棋の序中盤を振り返ってみる。

将棋は甲斐さんの先手中飛車に後手上田女王の居飛車穴熊。上田さんは穴熊党で、以前は四間飛車穴熊一本だった。最近ではゴキ中も指すようになって基本は振り飛車党だが、相振りよりは対抗形を好むタイプだと思う。本局は▲7六歩△8四歩▲5六歩から中飛車対居飛車穴熊の最新形に進んだ。

7筋から揺さぶりをかけるのが居飛車の常套手段。△7二飛に▲6六角と受けるのもあるが△8二飛▲7七角△7二飛▲6六角・・・で千日手になる可能性がある。先手としては千日手を避けたい。そこで▲6六歩~▲6九飛が最新の対策。角道を止めたことで▲6六角はなくなるが6筋から反撃する。

甲斐上田NHK001

40手目△6四歩(図)では、最近携帯中継で見た将棋で同じ局面が2局あった。▲永瀬-△遠山戦(1月31日、竜王戦)と▲広瀬-△橋本戦(2月8日、棋聖戦)。広瀬橋本戦は▲6九飛に△6二飛と無難に受けた。以下△4二銀~△3一銀右の松尾流穴熊に組んでから飛車を5筋に回って戦いを起こした。結果は橋本八段の勝ち。

▲6六歩に対して△8六歩▲同歩△7四歩から7三に桂馬を跳ねたのが永瀬遠山戦。以下飛車を浮いて松尾流に組み替えようとしたが、△4二銀の瞬間に仕掛けられて振り飛車ペースとなった。(結果は永瀬勝ち)

本譜、上田女王は3筋の突き捨てを入れて△7五歩から一気に攻めていったが、振り飛車の6筋攻めのほうが早く先手優勢となった。この△4三金・△3二金型の居飛穴は金が浮いていてあまり堅くない。3筋を突き捨てたので△3一歩と底歩が打てるが、ここに打つのではつまらないと思う。底歩の効果もあまりなく3二の金を攻められて後手の穴熊はあっという間に崩されてしまった。

後手としてはすぐ攻め合うのではなく、前例のように6五を受けながら松尾流への組み替えを見せるほうが優った。△6二飛だと攻め味が乏しくなるので△8六歩▲同歩△7三桂のほうが良いだろうか。対して先手は端を伸ばして▲2五桂から端攻めを狙うのだろう。

▲6六歩~▲6九飛は優秀な対策なので、居飛車は何か工夫しないと穴熊に組んだだけでは本譜のように作戦負けになってしまう。

勝った甲斐智美女流王位は2年連続の本戦出場。本戦では野月浩貴七段と対戦することとなった。去年(島九段)に続いて強敵と当たってしまったが、頑張ってほしい。

第62回NHK杯戦本戦トーナメント表(日本将棋連盟)
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[ 2012/04/01 07:30 ] 女流 | TB(0) | CM(0)
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