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第70期名人戦第3局 羽生驚異の粘り

名人戦棋譜速報

第3局は大方の予想通り矢倉戦となったが、第1局で指された▲4六銀・3七桂ではなく△5三銀右からの急戦矢倉だった。いわゆる「阿久津流」と呼ばれる形で2008年の竜王戦第6局・7局(渡辺vs羽生)で渡辺明竜王が連採し注目された将棋である。そのときは先手を持って負かされた羽生さんが今度は後手を持っている。

△3一玉(34手目)が羽生渡辺の竜王戦第6局で指された「渡辺新手」。先手からは▲6五歩が見えているが、成立するかは微妙なところ。先手玉が6九で不安定なのに対して、後手は△3一玉・4二銀・5一金の囲いがしっかりしている。竜王戦で羽生さんは▲2五歩~▲2四歩と指したが△6二角から2筋交換を逆用されてしまった。

そこで先手はじっと▲7六歩と打って△3三銀と上がらせてから▲6五歩を決行する。後手からは△4九角や△8五歩の反撃があるが、△3三銀と上がらせたことで後手玉のコビンが空くので▲5三角や▲7五角が攻防の王手となるという仕組み。

森内羽生70_3_1
ということでその王手のラインを防いで△2二玉!▲9一角成に△4二金上!いかにも羽生流の手だが、攻めだしてから一転して玉を固めるのはやはり変調だと思う。5八に香車を打たれて攻めを封じ込まれてしまった。この展開なら△3三銀上がらないほうが良かったような気もするが、代わる手も難しい。

森内羽生70_3_2
飛車切りから強襲をかけたが▲3九金と受けられて先手陣は磐石、後手は駒損が酷い。島朗なら投げてもおかしくない局面で、夕休前には終わるかと思ったがここからの羽生二冠の粘りが凄かった。

後手玉が堅いので寄せるまでは時間がかかりそうだったが、ここまで難しい将棋になるとは森内名人も思っていなかっただろう。低段時代の羽生さんを見ているかのような凄まじい粘り。島さんでなくても心が折れそうな局面からよくあそこまで粘るものだ。

しかし、森内名人は終始落ち着いた指し回しを続け逆転を許さなかった。途中怪しい雰囲気になったと言われた局面もあったがずっと先手優勢は変わらなかったようだ。

157手の大熱戦。羽生さんの粘りも見事だったが、それに動じなかった森内名人も素晴らしい。まさに大樹のような安定感のある指し回しだった。

これでこのシリーズは3局全て先手番が勝利。この均衡はいつ破れるのか。それとも先手番全勝のまま最終局までもつれるのだろうか?

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(2012/03/24)
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[ 2012/05/10 08:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(1) | CM(0)
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名人戦棋譜速報第3局は大方の予想通り矢倉戦となったが、第1局で指された▲4六銀・3七桂ではなく△5三銀右からの急戦矢倉だった。いわゆる「阿久津流」と呼ばれる形で2008年の竜王戦第6局・7局(渡辺vs羽生)で渡辺明竜王が連採し注目された将棋である。そのときは...
[2012/05/10 12:11] まとめwoネタ速neo