スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第62回NHK杯 杉本vs菅井

関西の新旧振り飛車党対決。順位戦と竜王戦のクラスは杉本七段のほうが上だが、早指し棋戦では菅井五段のほうが活躍している。(最強戦優勝、朝日杯ベスト4)菅井勝ちを予想していた人が多かったのではないだろうか。

事前インタビューで杉本は居飛車でいくと言っていたが、その宣言どおり初手▲2六歩と突いた。対して菅井五段は得意のゴキゲン中飛車。杉本のゴキ中対策は丸山ワクチンだった。最近「超速」ばかりで飽きていたのでこれは面白い。

後手は▲5三角を打たせて2筋から逆襲する構想。5月に指された竜王戦6組決勝▲大石△菅井戦が同じような将棋だった。
菅井杉本001

後手の銀が2四に進出したが、この銀の活用が難しい。△3五歩▲同歩△同銀には▲2五飛とぶつける手や▲3一角△3二飛▲4二角成△同飛▲2五飛がある。そこで菅井は△6五歩▲同歩△5六歩と突き捨てて△3五銀と出る。これはいくらなんでも無理なような・・・。解説の阿部隆が「こども将棋名人戦のような元気の良さ」と皮肉ってたのには笑った。突き捨ての効果で▲2五飛の銀取りには△4四角と王手で先着することができる。

△3五銀に杉本はじっと▲6四歩(45手目)と突き出す。この拠点は大きい。次に▲2九飛から6筋に飛車を回っての攻めが厳しい。△6二歩と受けるわけにもいかず後手が苦しくなった。

杉本菅井002

局面は進んで終盤、端も詰められて後手玉は狭くなっている。図で▲5二金が詰めろ(▲7一竜以下)だが、△8四歩と突いて後手玉は意外と耐久力があった。▲6一歩成はこの瞬間が甘い。△6六桂と打たれて先手玉も危ない形となった。9まで秒を読まれ杉本は▲7一と。時間が切れそうでヒヤッとした。あとは先手玉が詰むかどうか。

△7八桂成から王手が三十手以上続いた。詰んでもおかしくない形だったが詰まなかった。

ちなみに99手目は8八金合だと△8六銀▲9六玉△9九竜以下詰んでしまう。本譜の銀合が正着だった。あとで機械で調べたが歩合でも詰まないようだ。ただし歩合だと△7八竜▲9七玉に△7七竜がある。最後は連続王手の千日手で逃れて杉本の勝ち。

厳密には杉本さんがずっと良かったみたいだけど、一歩間違えれば奈落の底へ落ちてしまうギリギリの終盤戦だった。最後は見ててドキドキしましたね。

関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/07/16 08:50 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL