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NHK杯2回戦 佐藤天彦vs佐藤康光

棋譜→2012年10月14日第62回NHK杯2回戦第10局(NHKの公式サイト、月曜の昼以降に更新される)

天彦vs康光の佐藤対決。先手の佐藤天彦七段は今期竜王戦2組で優勝、順位戦B2でも5戦全勝と好成績を残している。対する後手の佐藤康光王将も今期絶好調。先日の大和証券杯で優勝し、勝率は8割を超えている。好成績者同士の対戦ということでとても楽しみにしていた。

戦型は後手佐藤王将のゴキゲン中飛車に先手の超速3七銀となった。様々な超速対策がある中で康光王将が選んだのは△4四歩の「菅井流」。あの▲5七玉が出た将棋(王将戦第1局、佐藤vs久保)もこの菅井流だった。1月の王将戦では△4四歩に▲4六銀と出たが、本譜は▲7八銀からもう一枚の銀を繰り出す。

▲7七銀に△6四歩(18手目)が珍しい。この△6四歩は9月19日の棋王戦▲森内名人△佐藤王将戦(佐藤勝ち)で指された「佐藤新手」(但し本局の収録のほうが先かもしれない)。▲6六銀には△6五歩と突いて追い返そうという手だが、自玉の頭なのでリスキーな手ではある。天彦さんも意表を突かれたのかここで時間を使う。いきなり乱戦になる可能性もあったが、康光王将が無難な進行を選んで互いに囲いあう展開となった。

天彦康光002

先手は3筋に飛車を回って角頭に狙いを定める。ただ、すぐに▲3五歩△同歩▲同飛は△6五歩~△5六歩と捌かれてしまう。▲6八金上△2二角の交換を入れてから先手は▲3五歩と仕掛けた。解説の先崎は▲3五同飛に△6五歩と突きたいと言っていた。▲7七銀と引いてくれればそこで△3三桂。しかし、康光王将は単に△3三桂と跳ねる。△6五歩には▲同銀と取られるのが嫌だったのかもしれない。

△4五桂から後手は角桂を捌いたが、先手は飛車を成れる。55手目単に▲3一飛成は△6二飛で難しいが、先に▲4三角と打つのが良い手で先手の攻めのほうが速い。▲5四歩△同金に▲5二金(65手目)が厳しく先手優勢だ。

天彦康光001

局面は進んで最終盤、▲4四桂(79手目)が厳しかった。△同金なら▲5三歩で受けがなくなる。康光は△5九銀▲同玉△2六角から4四の桂馬を抜くがこれでは辛い。桂馬を抜いても▲4三銀がある。

そこから先手が危ない寄せ方をしたために手数はかかったが、最後は華麗に詰まして天彦七段の勝ち。双玉形で竜二枚で後手玉を仕留めるという詰将棋の世界でしかお目にかかれないような投了図が出来上がった。この収束はカッコいい。


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[ 2012/10/15 07:30 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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