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JT杯決勝 久保九段初優勝

今年の決勝は羽生善治三冠と久保利明九段の対戦。羽生三冠が勝てば郷田真隆以来史上2人目の3連覇、一方久保九段が勝てば初優勝となる。

棋譜→「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」 決勝戦 羽生善治JT杯覇者 対 久保利明九段

戦型は久保九段が先手で▲7六歩△8四歩▲5六歩の出だしから中飛車だった。私の予想は▲7六歩△3四歩の出だしから石田流もしくは角交換四間だったので、中飛車はちょっと意外だった。居飛車から角を交換する最新形に進んだ。30手目△5二金右に▲7五銀とぶつける将棋が多いが、本譜は▲2六歩(新手)△2二玉の交換を入れてから▲7五銀。そこから銀冠に組み替えるのが久保九段の構想だった。

久保羽生JT001

図は久保九段が▲8五銀と打って7六の銀を消しにいったところ。▲8五銀は少し変な手だが、△同銀と取ってくれれば手順に8筋の歩が伸びる。羽生三冠もこの▲8五銀は意外だったようだ。「意外だったけど厳しかったですね」(羽生三冠)

実戦は△同銀とは取らず△7七銀不成▲同金△5二飛▲5九飛△5一飛と進んだ。先手は銀桂交換で駒得だが8五の銀が遊んでしまいそうだ。後手は飛車を引いてから△3三金右~△4五歩。△4六歩をみせて飛車を4筋に回らせて5筋から動く。先手は8五の銀を9四→8三→7二と進軍させたが△5四銀と上がられて銀の活用が難しくなった。このあたりは後手の駒の働きのほうが良いので羽生さんが盛り返していると思ったのだが。

久保羽生JT002

▲7一角成(81手目)に△4六歩と突いたがこの手が甘かったようだ。久保九段は手抜いて▲4一銀の両取り。以下△3五桂には▲同馬がある。「△3五桂を切られて後手が足らない」(羽生三冠)
感想戦で谷川九段は△4六歩に代えて△6三銀を指摘していた。▲5三歩なら△7二飛▲同馬△同銀▲5二と。この変化は羽生さんも当然読んでいたが、そのときに△4六歩を入れたほうが得だと思ったとのこと。

以下は差がついてしまった。△4九飛は自陣に利かした手だが▲4七歩と飛車の利きを止められて受けが難しい。最後は▲4五桂△同銀▲6三銀成と気持ちの良い手順が決まり久保九段の勝ち。7二で遊んでいた銀が最後の最後で捌けた。

優勝の感想を聞かれて久保九段は「今年に入ってから活躍できていなかったのですが、これを復活のきっかけにしたいと思います。」と答えていた。今年は年明けに二冠を失い、順位戦でもB1に降級するなどどん底を味わった久保九段だが、ここに来て復調の兆しがみられる。この優勝が復活のきっかけになれば良いと思う。

久保先生、初優勝おめでとうございます!!
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[ 2012/11/19 07:18 ] JT杯将棋 | TB(0) | CM(0)
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