スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

NHK杯2回戦 阿久津vs森内

棋譜→2012年11月25日第62回NHK杯2回戦第16局

2回戦最後の対局は森内名人と阿久津主税七段の対戦だった。過去の対戦は阿久津4勝、森内2勝と阿久津が勝ち越している。森内名人は羽生さんと違って結構負け越してる相手が多いのでそんなに意外な感じもしない。阿久津七段は早指しで実績があるので(朝日杯と銀河戦で優勝1回、今年の銀河戦では準優勝)、今日も阿久津勝ちでもおかしくないなと思いながら観ていた。

戦型は後手森内名人が4手目に角道を止めてからの「無理矢理矢倉」を採用した。対して先手は▲7七角~▲5九角~▲3七角の三手角。▲4五歩から一歩交換したあたりは先手が指しやすいと思った。▲4六角から▲3七桂と跳ねて次に継ぎ歩攻めが厳しい。そこで後手は△5五歩▲同角で角筋を緩和してから△9五歩と伸ばして端攻めをみせる。
阿久津森内001

阿久津は△9七歩の垂らしを手抜いて▲2四歩と取り込んだ。プロの将棋ではあまり見ない一直線の攻め合い。このあたり解説の佐藤王将は先手の攻めは簡単には決まらないという見方をしていた。

先手は2筋を破ったが後手玉は右辺が広い。と金と竜で追われているが一手早く逃げることができる。

阿久津森内002

△7一銀に▲5三と(81手目)と引いたが、△4二歩の中合いが受けの手筋。▲同竜と取らせることで△8三玉に▲6三とを消している。▲5三とでは▲6一とのほうが良かったようで、△同玉に①▲9二金と②▲4三歩成△5一歩▲4五桂が検討されたがいずれも難解。

本譜▲9二金(85手目)は次に▲8一金と飛車を取った手が詰めろでない。△4九銀以下後手の寄せが決まって森内名人の勝ち。受けの達人森内俊之らしい勝ち方だった。

感想戦の冒頭での阿久津と佐藤王将の会話が面白かった。「これを逆転されるのは私しかいないですね」と阿久津が言ったのに対し、「えっ、そうなんですか」と佐藤。佐藤王将はずっと後手が余せると解説してましたからね。結果的には佐藤王将の直観が正しかった。先手が作戦勝ちだったとは思うが、そんなに簡単に勝てる将棋ではなかったのだろう。

敗れはしたが、阿久津さんのこの指し方は無理矢理矢倉対策として有力だと思った。アマ同士だと先手が勝ちやすい将棋だと思う。

勝った森内名人は3回戦進出。3回戦は藤井先生との対戦ということでとても楽しみ。
関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2012/11/26 21:44 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL