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NHK杯3回戦 森内名人vs藤井九段

B2に落ちてから好調の藤井九段が森内名人に挑んだ一局。藤井九段にとって森内名人は苦手な相手だ。過去の対戦成績は藤井の5勝18敗で、直近は5連敗中。このカードでは藤井得意の攻めが森内の受けの前に切らされることが多い印象がある。

さて、本局はなんと千日手指し直しになった。

千日手局は藤井後手で角交換四間飛車。森内の3手目▲2五歩は振り飛車党相手にはよくある手で、藤井得意の角交換振り飛車を封じる狙いがある。それでも藤井は角道を空けたまま飛車を振った。△3三角と上がってから角交換しているので通常よりも手損、計二手損している。また通常は△8八角成▲同銀と限定させられることが多いが、本譜は▲8八同玉と取ることができる。

後手は△7二銀と締まらずに2筋から仕掛けた。この2人は過去に本譜と似た形を指していた。それが2010年3月の順位戦▲森内△藤井戦(参考図)で、参考図から▲4四角△同歩▲3二角!△3九角▲2三歩△2八角成▲2二角成と進んでいる(先手勝ち)。
森内藤井A級001

深浦九段も当然その将棋のことは覚えていて▲3二角の筋を解説していたが、本譜は▲3七桂(29手目)だった。

ここから先手は二枚の桂馬を跳ねて5三の地点を狙うが、藤井は受けずに△3四金。▲5三桂右成には△6四歩で後手は桂得になる。このあたりで先手は時間を使いきったのだが、編集が入っていたのでもしや千日手?と思って見ていたら千日手コースに入った。先手は桂損しているので打開できなかった。

指し直し局は藤井先手で▲7六歩△8四歩▲6八銀から矢倉!藤井九段の矢倉は久々に見たような気がする。
後手の作戦は左美濃。左美濃に対して先手は早囲いにすることが多いが、これは普通の早囲いとは違う。▲7八玉型で▲4六角とぶつける藤井流の早囲いだ。

△3一玉(48手目)のあたりは深浦曰く「後手が少し失敗した感」。私も先手のほうが面白いと思っていたが、ここからの仕掛けがどうだったか。▲2四歩△同歩▲5五歩△4七角に▲4五銀と攻めていったが、駒を渡したことでカウンターがきつかった。

藤井森内NHK001

△8六歩(58手目)は悩ましいタイミングでの突き捨て。藤井矢倉の弱点はこの8筋だ。▲8六同歩は次に桂馬を取って△7五桂がある。本譜は▲同銀だったが、▲5五角に△7二飛が王手で入る。先手は馬を作ったが、△2二銀で馬を封じ込められてしまった。攻守が入れ替わって後手優勢になった。

以下は藤井も必死の粘りを見せたが、森内の攻めを食い止めることができなかった。

負けたのは残念だったが、藤井九段の将棋を一度で2局見ることができてお得な気分だった。今期藤井先生はB2なので来期は予選からの出場となると思うが、頑張って勝ち上がってほしい。

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[ 2013/01/20 22:42 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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