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両者錯覚?(A級8回戦 羽生vs渡辺)

昨日のラス前一斉対局、何といっても注目は羽生善治三冠(6勝1敗)と渡辺明竜王(5勝2敗)の直接対決だった。

まず、渡辺竜王の2手目△3四歩に驚いた。渡辺竜王は2手目△8四歩派なので、矢倉もしくは角換わりというのが大方の戦型予想だっただろう。本局は△3四歩から横歩取りになった。背景として後手矢倉の苦しさというのがあるのかもしれない。ちなみに、渡辺竜王が後手番で横歩を取らせるのは2010年11月以来だそうだ。

後手の8五飛戦法に先手は▲6八玉型を選ぶ。昔流行った定跡形だが、最近またよく見かけるようになった。昨年9月のA級順位戦▲谷川△羽生戦もこの形だった。
70手目まで前例があり、その将棋は千日手になっている。本譜は羽生三冠のほうから千日手模様を打開して未知の局面に入った。

△3六歩(74手目)で先手が苦しくなったのだが、そこで羽生ゾーンに▲8三金!
並の手では勝てないとみて勝負手をひねり出す。結果的にこの▲8三金が逆転を呼び込むことになった。

羽生渡辺A級001

そしてクライマックスの局面。解説では後手が勝ちと言われていた。7七銀の移動合には△同歩成と詰めろをかければ良い。ところが、渡辺は△2三歩と受けに回った。どうやらこの局面後手玉が詰めろだと錯覚していたようだ。そして感想コメントを読んでもっと驚いたのは、羽生も同じ錯覚をしていたこと。△7七歩成には▲3四桂以下詰むと。(実際は△4一玉と引いて詰まない)。本譜は△2三歩以下後手玉に詰めろがかかってしまい、羽生三冠の逆転勝ち。

かつて、羽生谷川の名人戦(第55期)でも終盤に両者が錯覚するという出来事があった。互いに相手の強さを信用しているから起こる錯覚なのだろうか。最高峰でもこういうことが起きるのが人間同士の将棋の面白さだと思う。

==============

その他の結果は以下の通り。
郷田 真隆棋王(5勝3敗)○-●高橋 道雄九段(2勝6敗)
佐藤 康光王将(4勝4敗)○-●屋敷 伸之九段(4勝4敗)
谷川 浩司九段(2勝6敗)●-○橋本 崇載八段(2勝6敗)
羽生 善治三冠(7勝1敗)○-●渡辺 明竜王(5勝3敗)
三浦 弘行八段(6勝2敗)○-●深浦 康市九段(3勝5敗)


挑戦者争いは羽生、三浦の2人に絞られた。
残留争いは3勝5敗の深浦(10位)、2勝6敗の谷川(4位)、高橋(8位)、橋本(9位)の計4人。

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→"将棋「名人戦」順位戦A級リーグ最終全対局を初の完全生中継"(スカパー!エンタメ情報館)

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[ 2013/02/02 18:00 ] 名人戦・順位戦 | TB(0) | CM(0)
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