名人戦棋譜速報1敗で4人(菅井竜也、澤田真吾、阪口悟、斎藤慎太郎)が並ぶ展開で迎えた最終局。
結果は菅井、阪口、斎藤の3人が勝ってC1昇級を決めた。澤田五段は勝てば自力昇級だったが千日手指し直しの末、永瀬拓矢五段に敗れ昇級を逃した。
菅井竜也五段は前期9勝1敗の好成績を残すも全勝が3人いたために昇級を逃したが、今期は2期連続の9-1で格の違いを見せ付けた。来期C級1組でも昇級候補だろう。
阪口悟五段は中飛車、石田流を得意としている振り飛車党。他の2人に比べるとこの人は遅咲きだ。三段リーグに上がったのは22歳、四段昇段は年齢制限ギリギリの26歳だった。そして今年34歳でC1昇級。3年前の王座戦で佐藤康光、森内俊之を連破しベスト8入りしたことがある。
斎藤慎太郎四段は前期の船江恒平に続いての一期抜けとなった。ちなみに、船江も斎藤も詰将棋作家で詰将棋解答選手権優勝経験がある。三段時代から大器と噂されていたが、その通りの活躍ぶりだった。
3人ともおめでとうございます!
一方、降級点争いはもっと熾烈だった。
石川陽生、松本佳介、瀬川晶司、上野裕和、遠山雄亮、小倉久史、川上猛、西川慶二、伊奈祐介の9人が降級点となった。
このうち松本、遠山、伊奈が2つ目。上野と川上は3つ目の降級点でフリークラス降級となった。
上野裕和五段は優勢の将棋を大逆転負けしてしまい無念の降級。上野さんは普及方面で頑張っていただけに残念だ。
瀬川さんの降級点もショック。こちらも途中優勢と言われていたが、急転直下の逆転負け。終局後のtwitterでの呟きを読んで勝負の世界の厳しさを感じた。
ここ数年のC2をみると、30代、20代の棋士が何人も降級点を取っていて厳しさを感じる。これが50代、60代の人なら仕方ないと言えるのだが、年齢的にまだまだこれからという人達ですからね。。
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