スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

第62回NHK杯準決勝 郷田棋王vs羽生三冠

タイトルホルダー同士の対戦となった準決勝第2局。期待通りの大熱戦となりました。

棋譜→2013年03月10日第62回NHK杯準決勝第2局

戦型は後手羽生三冠のゴキゲン中飛車に先手郷田棋王の超速。後手の△4四銀型に先手が二枚銀を繰り出す形となった。

序中盤は先手の郷田ペースで進む。先手が攻め、後手が辛抱する展開。羽生三冠は△5五歩(50手目)から△3八銀(58手目)と曲線的に指していたが、ここに銀を投資するようでは辛い。先手優勢のまま終盤に突入した。

郷田羽生nhk62_001
▲5三桂成(95手目)では▲4九歩と手堅く受ける手もあったが、郷田は決めにいった。▲5三桂成は筋の良い手だが、駒を渡すのでリスクもある。▲6一金と張り付いた手に対して羽生は受けずに△5七角成と攻め合う。そこで郷田は▲5三馬△同銀▲5二飛△6二歩▲5三飛成(下図)と詰めろをかけたが、駒を渡しているので先手玉は詰んでもおかしくない。

このあたりから羽生の表情が激しく揺れ動く。頭に手をやり髪を掻き毟りながら苦悶の表情で詰みを探す。

郷田羽生nhk62_002

結論から言うと図(103手目▲5三飛成まで)の先手玉には即詰みが生じている。ただ、手順は難しい。

解説の先崎八段は竜を切って△6九銀から詰むと指摘していた。▲同玉は△7九金▲5九玉△4七桂、▲7七玉と上がるのも△8五桂▲8六玉△7四桂▲7五玉△6六馬▲6四玉△3七角以下詰んでいる。(先崎は読み切れてなかったが)
だが、羽生が指したのは△6九角だった。これだと▲7七玉に△8五桂と打っても6四まで逃げられて詰まない。
しかし、そこで△8六銀!があった。

郷田羽生NHK62_003
先崎「ほぉー、銀からですか。銀から。あ、なるほど最後7二に桂が打てると言ってんだ。いや、これは凄いことが起きましたね。いやこれは気がつかなかった。天才ですね、さすが。ええ。いや、天才です。羽生さんは昔から天才だとは知ってたんですけどねぇ。なるほど、天才の詰みですこれは。」

▲8六同玉△7四桂▲7五玉△6六馬▲6四玉のときに桂馬が持駒に残っているので△7二桂と打って詰み。これを30秒将棋で読み切ったのは流石としか言いようがない。

△8六銀と打たれた瞬間、郷田は意表を突かれたような表情をして頭を抱えた。ここで投げてもおかしくなかったが、視聴者向けに分かりやすいところまで指し続けた。

元天才(失礼)の先崎先生が「天才」という言葉を連呼してかつてのライバルを絶賛していたのが印象的だった。

劇的な逆転で羽生三冠が勝ち決勝進出。そして、NHK杯の連勝記録も24に伸ばした。来週は5連覇&25連勝をかけて渡辺竜王との対戦。これは注目ですね。

関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
[ 2013/03/12 07:00 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
この記事のトラックバックURL