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第2回電王戦第1局 阿部光瑠vs習甦(人間の圧勝!)

渡辺明竜王とBonanzaが対戦したのが2007年の3月21日。あれからちょうど6年ぶりに現役プロ棋士とコンピュータの公式対局が行われた。

記念すべき第1局は阿部光瑠四段と習甦(コンピュータ将棋選手権5位)の対戦となった。
第2回 電王戦 棋譜 第1局 阿部光瑠 四段 vs 習甦 / 第2回 電王戦 - ニコニコ静画

先手の阿部光瑠四段は16歳で四段になった天才棋士。16歳5ヶ月で四段というのは三段リーグが始まってからは渡辺明、佐々木勇気に次ぐ年少記録である。2011年の朝日杯では三浦弘行八段、森内俊之名人を破ってベスト8に進出したことがある。名人に勝つこともあれば、凡戦であっさり負けることもあり安定感には欠ける。野球にたとえると、三振が多いけど当たったときの飛距離はものすごいというタイプ。

対する習甦。その漢字2文字に「羽生」が入っていることからもわかるように羽生さんから白星を積み重ねることを目標としている。世界コンピュータ将棋選手権には第18回から参加し、第20回が2位、第21回が3位、そして昨年第22回が5位と安定した成績を残している。将棋は受けの強さに定評がある。

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対局開始は午前9時半。習甦開発者の竹内章さんは和服で対局に臨んだ。本局への意気込みとプロ棋士に対する尊敬が感じられた。対して光瑠くんは普段どおりスーツ。表情から気負いは感じられなかった。

阿部四段先手で初手▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲7八金△8五歩▲2二角成。先手一手損角換わりとなった。先手が自分から角交換する将棋はプロでは珍しいが、こーる君はこの作戦を時々指している。朝日杯の三浦戦でもこの出だしで勝利を収めた。
参考棋譜→三浦弘行八段 対 阿部光瑠四段 2011年11月4日

序盤のポイントは先手が▲9六歩と突いたところ。習甦は受けずに端の位を取らせた。コンピュータは端の位を軽視する傾向があるようだ。
20130323阿部習甦1

昼食休憩明けに習甦は△6五桂と仕掛けた。この桂跳ねもコンピュータらしいと思う。
局後の記者会見によるとこの桂跳ねから△4四角を打つあたりまでは想定の範囲内だったそうだ。自宅での練習対局でもこれと似た形になることがあったとのこと。

△6九銀と割り打ちをかけた局面、後手の攻めはひと目無理攻めだが、画面上のボンクラーズの評価値は353点と後手持ち。一方、解説のプロ棋士は人間が受け切りと言っていた。確かに先手は端の位が大きいので入玉も狙える。

20130323阿部習甦4

図(△6九銀)から▲6八金右△7八銀不成▲同金△5七桂成▲7六銀△7五歩▲8五銀△6七金▲8八金△4二金右と進んだ。▲8八金で後手の攻めは切れている。△4二金右は渋いがここで手を戻すようでは変調。▲7一飛から香車を取って先手が負けない形になった。

終盤はソフト特有の水平線効果も出て一方的な展開になってしまった。113手で阿部四段の完勝。
ソフトが無理攻めで自滅したとも言えるが、それよりも正確に受け切った阿部四段の指し回しを讃えるべきだろう。今日の対局を前に持ち時間4時間で20局ぐらい練習したという話を聞いて感動しました。こういった事前準備の成果が出たのだと思う。

本局はコンピュータの弱点がモロに出た将棋だった。△6五桂からの攻めは人間なら直感で無理攻めと判断して切り捨てるが、ソフトは20手、30手先を読まないと分からない。逆にコンピュータの先入観の無さが長所となることもあるのだが、今回はマイナスに働いてしまった。

今日は人間の圧勝に終わったが、事前の練習対局(早指し)では人間が負け越しているわけだし、簡単に勝てる相手ではないと思う。第2局以降も強いソフトが控えているが、果たしてどうなるだろうか。
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[ 2013/03/23 23:36 ] 電王戦 | TB(0) | CM(2)
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[ 2013/03/23 23:59 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
コメントありがとうございましたm(__)m
△7八銀成→△7八銀不成に修正しました。
[ 2013/03/24 00:46 ] [ 編集 ]
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