竜王戦中継plus: *第26期竜王戦決勝トーナメント 棋譜→
第26期竜王戦決勝トーナメント 森内俊之名人 対 羽生善治三冠竜王戦決勝トーナメント左の山はまだ対局が残ってますが、右の山は準決勝まで進んでいます。昨日はその準決勝、森内名人対羽生三冠戦がありました。勝ったほうが挑戦者決定戦に進出する大一番です。
戦型は羽生三冠先手で角換わり。この両者は5月の名人戦第3局でも角換わりを指しているが、その時は先手の羽生三冠が圧勝だった。名人戦第3局は△7四歩型だったが、本局森内名人は△7四歩を保留し△7三歩型で待機する作戦を選んだ。
1筋で香交換するところまでは前例がある。定跡形ということもあってお互い指し手が早い。
先手は端を詰めて2筋に香車を設置した。ここからどうやって攻めるか。

△2三香に対して先手は角を切って踏み込んだ。羽生が攻め、森内が受けるという棋風どおりの展開になった。

93手目の局面、先手は飛車を成り込んだが手駒が少なく攻めを継続するのは難しくなっている。ここで森内名人は△8六桂から反撃に転じた。矢倉崩しの定番だが、この桂打ちが厳しかった。以下、後手の鋭い寄せが決まって森内名人の圧勝となった。
先手の猛攻を完璧に受け切った森内名人らしい将棋だった。
それにしても今期の森内名人は充実していますね。将棋の内容もアグレッシブ。ponanza新手や3手目▲2五歩など色々な作戦を出してくるので観ていて面白いです。
左の山から誰が勝ち上がるがまだ分かりませんが、久しぶりの竜王挑戦へ向けて頑張ってほしいです。
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86桂からの寄せはかっこよかったです