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[NHK杯]山崎隆之vs郷田真隆

新年最初のNHK杯

共に早指し棋戦で優勝経験のある実力者同士の対戦となった。

戦型は初手▲2六歩からの相掛かり、先手の山崎は飛車を2八に引いて棒銀。
「宮坂流」と呼ばれ、棒銀で行くぞ行くぞと見せかけて相手に無理な駒組みをさせる狙いだ。
対して、後手の郷田は自ら角を換えて△3三桂と跳ねて銀の出足を遅らせる。

goda_yamasaki

△7四歩を突いているのがポイントで、先手がゆっくりしていれば△7三銀~△6四銀のような攻めもみせている。
将棋世界1月号の勝又六段の講座「突き抜ける!現代将棋」で「郷田流」として解説されている形だ。
(勝又講座では△7二銀型だったが)

解説は野月七段。
彼も相掛かりを得意としている棋士で、今日の解説でも自ら相掛かり好きをアピールしていた。
相掛かりは「主役の駒がころころ変わる」「予想外の展開が起きる」と野月は解説する。
そこが相掛かりをあまり指さないアマチュアからすると、分かりづらいといわれるゆえんなのかもしれないが、
「そこが相掛かりの面白さだ」と、野月は言う。その「予想外」の一手が飛び出したのが第2図


goda_yama2

普通は▲3八銀として飛車を取られても打ち込みが少ないと考えるところだが、ここで山崎は▲3八角!
△3六角成▲同銀ならば次に▲9二歩がある。
こんなところに打って角が働くのだろうかと思ったが、山崎は3筋の歩を伸ばしてから、5六に角を持ってきてこの角を上手く使う。いつも間にか先手有利な展開となっていた。

対する郷田は端攻め(1筋)をからめて竜を作り、形勢挽回したかに見えた。7筋を突き捨てを生かして△7六桂~△7六香で先手玉に迫ったが、山崎の受け方が冷静で攻めが切れてしまった。
最後は、二枚飛車を持った山崎が先手玉を即詰みに討ち取った。

最終盤までどちらが勝っているか分からない熱戦だった。両者の対局中の表情も面白かった。2人とも表情に出るタイプだからね。

途中の▲3八角は山崎らしい手だったと思う。そしてその手を当てた野月七段もさすがだった。山崎は次は羽生先崎の勝者、早指しが得意なだけに次戦以降も大いに期待できそうだ。


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[ 2010/01/10 15:48 ] NHK杯 | TB(0) | CM(0)
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